JAPANESE ROCK (その2)
BRAHMAN
『A FORLORN HOPE』(トイズファクトリー)
彼らほど生々しいライヴ・バンドもほかにいないのではないだろうか? 感情のたぎりを曲にぶつける彼らの姿勢は、本物のパンクだ。3年ぶりのアルバムも文句ナシの強力作。ボリビアのバンドのカヴァーなんて、いかにも彼ららしい。(土屋)
BBQ CHICKENS
『INDIE ROCK STRIKES BACK』(PIZZA OF DEATH)
活動休止中のハイ・スタンダードのKENによる別ユニット。ハイスタとはまた違ったハードコア・サウンドで、ビッグマック賛歌、故アンディー・フグへの追悼歌などがとにかく高速で展開。全19曲で18分とは正しすぎだ!(土屋)
syrup 16g
『COPY』(DAIZAWA/UKプロジェクト)
センチメントをフィードバックさせ、ノスタルジーをアンプリファイさせた本作の甘い16グラムは、聴き終わったあとになってやってくる。その高揚感は、しかも、熱で溶かした透明の液体を皮下注射したほうがよろしいとのことだから……。(小野田)
THE HIGH-LOWS
『HOTEL TIKI-POTO』(キティ)
ロック自体が、ひとつのテーマパークであるならば、朝から晩まで存分に楽しむための宿泊施設も必要だ。その意味において、彼らは本作で、魂の帰るべき場所を用意してくれたとは言えまいか。ここから、聴き手はどこへでも!(小野田)
SADS
『THE ROSE GOD GAVE ME』( BMGファンハウス)
レーベルも変わり、よりアクの強さが増したようなSADS。プロモ・クリップのエログロっぷりも、もはやさすがの域に入ってきてるぞ。清春の追い求めるグラマラスなロックンロールも、本作ではこれまで以上に毒っ気タップリだ。(土屋)
bloodthirsty butchers
『yamane』(東芝EMI)
ぶっきらぼうな男たちのブッといロックはどこか切ない。『yamane』は、そんな熱いながらも郷愁を誘うような力強いナンバーに溢れている。その説得力はバッチリ。10年以上のキャリアを誇る彼らだからこそ作れたアルバムなのだ。(土屋)
CAPTAIN HEDGE HOG
『DO-LPHIN』(MILKTANK)
現在、かなりの数いる3ピースのパンク・バンド。なかでもCAPTAIN HEDGE HOGは群を抜いたサウンドを聴かせる。本作でさらに成長を見せたメロディー、曲展開、バンドのアンサンブル、どれをとってもクォリティー高いぞ。(土屋)