JAZZ (その2)
akiko
『GIRL TALK』(Verve)
御大アンリ・ルノーのプロデュースによるデビュー・アルバムで、颯爽と登場したJ-Jazzシーンの新しい歌姫、akiko。セクシーなヴォーカル(とルックス!)で若いジャズ・ファンのみならず、世のジャズオヤジどもを完全KO。2002年はさらなるブレイクを予感。
DIANA KRALL
『The Look Of Love』(Verve)
グラミーにも輝き、いまやシーンを代表するトップ・アーティストへと昇り詰めたダイアナ・クラール。ゴージャスなストリングスをバックに、甘く切ないヴォーカルが心のヒダに沁み込みます。身も心も癒してくれる極上のラヴ・バラード集。
KEITH JARRETT, GARY PEACOCK, JACK DEJOHNETTE
『Inside Out』(ECM)
病気療養からの完全復活を果たし、さらなる境地への進化を見せつけたキース・ジャレット。いわゆるスタンダーズ・トリオによる演奏ながら、ほぼ全曲フリー・インプロヴィゼーション。リリカルかつハードボイルドな音世界に酔う。
小林 桂
『Misty K』(東芝EMI)
22歳にしてこの歌声、この音楽性。〈J-Jazz〉シーン次代のスターと期待されるシンガー、小林桂。やはり彼にはノスタルジックなサウンド、スタンダード・ナンバーがよく似合う。このままその甘いルックスとヴォーカルで年上キラー路線を突き進んで欲しいものです。
BRAD MEHLDAU
『Progression:Art Of Trio, Volume 5』(Warner Bros.)
柔軟なセンスと研ぎ澄まされたプレイで、メインストリームの一歩先を突っ走るブラッド・メルドー。 2枚組というヴォリュームながら、閃きに満ちた即興に終始惹き付けられる圧巻のライヴ・アルバムである。いま、彼を聴かずに何を聴く?
BILL FRISELL
『Bill Frisell With Dave Holland And Elvin Jones』(Nonesuch)
2001年は2作品をリリースした鬼才ギタリスト、ビル・フリゼール。異色かつ最強のメンツによるこの作品は、牧歌的ななかにもどこか毒を含んだ、彼ならではサウンド。カートゥニスト、ジム・ウードリングとのコラボ本も要チェック。