DRUM'N'BASS UKクラブ・ミュージックの根幹を支えるサウンドが、 ここ数年で最大の盛り上がりを見せた
2001年はシングル、アルバムともに圧倒的なリリース量で驚かされた。これもシーンの活性化が健全に進行していることの証明だろう。インディー・レーベルから優れたアーティスト・アルバムがいくつも登場したが、こんな状況も数年前ではなかなか想像できなかったはず。加えて、2ステップ、ニュー・スクール・ブレイクス、ブロークン・ビーツなどドラムンベース以降のサウンドが活況を呈しているのも、いかにドラムンベースがアンダーグラウンドにしっかりと根を下ろし、大きなムーヴメントとして影響を及ぼしているのかを如実にあらわしていたように思える。この勢いは当分の間続きそうな気配だ。
SUV
『Desert Rose』(Full Cycle)
レプラゼントのメンバーでありながら、少しばかり陰の薄かったサヴが放った会心のファースト・アルバム。スパニッシュ・ギターやタブラなど意外と思えるほどエスニックな旋律、音を多用し、独創的な作品に仕上げている。
BAD COMPANY
『Digital Nation』(BC)
数多くのフォロワーを生んだバッド・カンパニーのハードコア・サウンド。このセカンド・アルバムではいままでの勢いをそのままに、テクノやエレクトロの要素を採り入れるなど、ビートも含めバラエティーに富んだフォームへと進化している。
TRUE PLAYAZ
『Playaz 4 Real』(True Playaz)
ジンクがUKガラージ・シーンで成功した勢いをそのまま持ち込んだ一枚。ハイプ、パスカルのトラックは当然高いクォリティーを誇るが、それ以上にジンクの充実ぶりが圧巻。DJレッド、レモンDら強力メンバーの参加もかすむほど。
ED RUSH & OPTICAL
『The Creeps』( Virus)
体感的なサウンド・プロダクションと、ライム・タイム、バシムの2MCを起用したことで、非常にパワフルでダイナミックなサウンドの獲得に成功した本作。地を這うように動き回る極太ベース・ラインのその威力、破壊力たるや強烈!