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REGGAE ヤング・グループ奮闘!! フレッシュな勢いがベテランの牙城を崩すのはいつの日か!?

ベテラン勢とイキのいい若者がうまい具合に回った気がするこの年。 ベレス・ハモンドのほかにもココ・ティー、ジョージ・ヌックス、グレン・ワシントン、サンチェス……とおっちゃんたちの喉はいまも健在。 “Just Friends”のトニー・レベルもしかり。 まだまだポッと出レベルの新人では“By His Deeds”のVCや“Virtuous Woman”のウォリアー・キングといった連中に期待してみたいところ。 バウンティ・キラー、ケイプルトン、ビーニー・マンらといった安定政権を揺るがす最右翼としてはTOKやワード21の勢いを買いたいが、グループという形態はよくも悪くも作用しそうだなあ。

T.O.K.
『My Crew, My Dawgs』
(VP)

ヴァーサタイルなスタイルでどんなトラックも乗りこなしてしまうジャマイカの火の玉クルー。ユニゾンのコーラスがもたらす興奮で見事に勝ち上がった2001年の象徴的存在は、使い減りの心配もないか?

BERES HAMMOND
『Music Is Life』
(Harmony House/VP)

みずからハーモニー・ハウスを主宰し、才能発掘にも力を傾けるベテラン・シンガーの心温まる一作。聴き手を酔わせる歌声と鉄壁の演奏は先の読めない時間をも超越。その歌心は多くのサウンドをも魅了、録られたダブは数知れず。

DAMIAN "JR. GONG" MARLEY
『Halfway Tree』
(Motown)

ボブ・マーリーの何番目かの落としダネ、ダミアンのモータウン作。いまどきの若者らしくヒップホップは当然として、サルサにまで躊躇なく歩み寄るセルフ・プロデュースぶりを展開。これぞワールドワイドな売りってとこでしょうか。

MORGAN HERITAGE
『More Teachings...』
(VP)

不真面目なオイラにはアルバム・タイトルはいささか説教臭く聞こえなくもないが、コンシャスなメッセージがひとたび素晴らしいメロディーとコーラスで語られれば、その清々しさに背筋を伸ばされずにはいられない。これぞ音楽の力。

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2001年12月27日 21:00

更新: 2003年03月07日 19:03

ソース: 『bounce』 228号(2001/12/25)

文/一之木 裕之

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