WESTSIDERZ STRIKES BACK! 大物たちが傑作を連発、 以上の盛り上がりをみせたウェッサイの現在
90年代末からふたたび勢いを増してきた西海岸のメインストリーム・ヒップホップだが、主要人物たちが次々にアルバムをリリースしたこともあって、2001年に満開の時期を迎えた。それは、ドクター・ドレの『2001』(99年)というヒップホップ史上屈指の名盤に備わった魔力が、文字通り2001年まで続いた結果でもあり、同時に、シーンを支える連中が大同団結して〈塊〉となったからでもある。強力なダンス・チューンが日本のフロアで高く支持されたことも手伝って、ネイト・ドッグの人気が沸騰したのも重要。 2001年のチコ&クールワッダに続き、2002年はロスコー、ノクターナル、E・ホワイトといった新顔に注目だ。(轟)
KURUPT
『Space Boogie: Smoke Oddessey Antra』(Artemis)
DPG再結成という嬉しいニュースの後に飛び込んできたのが、このコラプトのソロ3作目。 DJリーサルやエヴァーラストとの、驚きのコラボレーションも実現。ド級ファンクから切ない系まで大充実。(小笠原)
SNOOP DOGG
『The Last Meal No Limit』(Priority)
ノー・リミットからの最終作となった通算5作目は、デビュー盤『Doggystyle』に匹敵する最高傑作。ティンバランドを起用した“Snoop Dogg(What's My Name Pt.2)”や、西&南のマイクリレー“Lay Low”は必聴。(小笠原)
XZIBIT
『The Restless LP』(Loud)
長い間レペゼン・ローカルの代表格として認知されてきた彼ら。本作ではジャズィ・ファ、スウィズ・ビーツ、DJクイックらの好アシストも大当たりで、ベテラン2人のラップも好反応。地球を飛び出し、宇宙規模の壮大な世界を披露した大作だ。 (小笠原)
WARREN G
『The Return Of The Regulator』(Universal)
ウェッサイ・ブームに拍車をかけるがごとく、ミスター・Gファンクの4作目が到着。義兄ドレの参加や213の復活、GとPの共演も! スティーヴィー・ワンダー使いの“Ghetto Village”は“I Want It All”並みに哀愁ただよう代表曲。(小笠原)
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