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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2001年12月20日 10:00

更新: 2003年03月07日 18:56

ソース: 『bounce』 227号(2001/11/25)

文/足立 守正、大漉 高行、小田 晶房、福田 教雄、村尾 泰郎、YAMADA YUMI


JIM WOODRING
『FRANK -Popshaw Edition』
presspop Gallery

ジム・ウードリングの代表シリーズ<フランク>を再編集した日本企画版。子供のような好奇心をもったフランクが、相棒ポップショウと体験するイマジナリー・トリップ。全編セリフはなく、世界はまるで未知の生き物のように蠢いては、フランクを通していろんなフシギを見せてくれる。ちょっぴりグロテスクで、そのクセ抱きしめたくなるくらいキュートなクリーチャーたちが続々登場。(村尾)


ADRIAN TOMINE
『Sleepwalk And Other Stories』
Drawn&Quarterly

エイドリアンのライフワーク『Optic Nerve』のVol.1(91年)からVol.4(92 年)をまとめたもので、初期作品集『32Stories』(95年)に続く97年発行の単行本第2弾。ティーンエイジの屈折した青春を醒めた視線で描いた半自伝的作品で、友人関係、恋愛関係を軸に淡々とストーリーは進む。日本語版も2002 年に刊行予定。ちなみに『OpticNerve』のVol.8も、まもなく登場。(大漉)


CHRIS WARE
『Jimmy Corrigan』
Pantheon

クリス自身を投影させた主人公ジミー・コリガンの一風変わった日常を描き、彼の代表作となる「Jimmy Corrigan」シリーズ。90年代前半に<Issue#1>がアクメ・ノヴェリティー・ライブラリーより発表され、計14巻でようやく完結。 1冊の豪華装丁ハードカヴァーで出版されたのがこれ。台詞の少ない<見せる>構成ながら、各話なぜかホロリとさせる独自のクリス・ワールドは必見(大漉)


PETER BAGGE
『Buddy's Got Three Mom -Hate Collection』
Fantagraphics

作者ピーター・バッグの分身とでも言うべき主人公バディ-の人生は笑えない。パンクとガレージにホッドロッド、それに友達と仕事にちょっぴり恋愛……。趣味と友達を大事にする男バディーが、大きく稼ぐという中途半端な夢を捨てきれず送る、ダラダラとした日々を描いたこのシリーズ。音楽とコミックをこよなく愛し、どこか世間と折り合いが付き難い人に、ゼヒ、読んでもらいたい。(YAMADA)


DAME DERCY
『Meatcake』
Fantagraphics

いまやデイム・ダーシーのライフワークとなりはじめているシリーズ「Meatcake」。明確なひとつのストーリーや主人公が存在するのではなく、いくつかの短編をまとめあげた作品集。彼女自身が憧れ続けるヴィクトリア時代のファッションや題材にはちょいと引くけれど、妙な軽みをもった怪談話から、日常の端々からこぼれ落ちたコミカルなものまで、ストレンジなストーリーで魅せる。(小田)

DANIEL CROWES
『Ghost World』
Fantagraphics/PRESSPOP GALLERY

<少女マンガ>という概念のないアメリカのティーンにとって、初めて少女マンガ的なものとして登場したダニエルの代表作。魅力のひとつであったギトギトした露悪さは若干押えられ、美しい青色の多色刷りで、時の流れの非情さにイラつく女の子たちの世界共通な日常を活写。それは大島弓子や岡崎京子などにも通じるものであり、ラストに向けての切なさは何度も噛み締めが効く。(足立)


ARCHER PREWITT
『SoFBoy And Friends vol.2』
Drawn & Quatery

現在まで3冊発行されている「SoF'BoY」。その物語は……悪ガキに水風船投げつけられる→元気に挨拶。自転車に轢かれる→トラックに轢かれる。無理矢理水を飲まされて道路に突き落とされる→ボロボロ→不審に思われて銃撃。というような、とりつく島もないヒドいエピソードの連続で目も当られません(良い意味で)。そして、それでも笑い続けるソフ・ボーイ。うぅ……。(福田)

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