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特集

ローラをめぐる青い瞳のソウル・アーティストたち

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2001年11月15日 15:00

更新: 2003年04月02日 14:44

ソース: 『bounce』 223号(2001/7/25)

文/萌木 里

ロウティーンのころからストリートの片隅で、プエルトリカンの男の子たちに混じってドゥーワップを歌っていたというおしゃまなローラちゃん。黒人ともシェアしていたイタリアン・ニューヨーカーのメイン・エリア、ブロンクスに生まれ育った彼女にとって、それはごく自然な少女時代だったのだろう。でもその環境の〈濃さ〉については、育った者しかわからんだろうなぁ……。そんなただならないブラック・ミュージックへの想いが込められているブルーアイド・ソウル。つまり白人からのソウルへのアプローチは、反面、どんなにフィーリングやスピリットを体現しても、そのもの自体には至れないというジレンマを孕んでいる諸刃の剣でもある。いったい自分は何者? 黒人のイミテーション? ――というわけで、そこを超えたしたたかな個性として、どんな面々がローラの後先に現れ彼女をインスパイアしていったのだろうか。

まずレールを引いた先達としてディオン&ベルモッツやフランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ。その進歩的ドゥーワップの後に、ソウルフルな洗練と躍動を施しながらヤング・ラスカルズが続いた。そしてフォー・シーズンズの仕掛け人チャーリー・カレロとラスカルズ代表フェリックス・キャヴァリエは、後日、ローラのプロデュースにあたる巡り合わせになったと。同世代としてはトッド・ラングレンや、アル・クーパーとの連鎖がかなり親密。〈ローラ、またあのころのようにスウィングしてよ〉と“Wedding Bell Blues”風の自作曲“Baby Let's Swing”のなかで告げたトッド。彼の定番ソウル・メドレー、インプレッションズ“I'm So Proud”~ミラクルズ“ Ohh Baby Baby”~デルフォニックス“La La Means I Love You”にはローラも応えて?折に触れてそれらの曲を歌い返している。カレロ繋がりのアルとは、カーティス・メイフィールド作メジャー・ランスの“Monkey Time”を共有。そこでアルの『New York City(You're A Woman)』というタイトルにローラを思い浮かばせてしまう次第。


フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ『Off Seasons』(Rhino)


トッド・ラングレン『Runt』(Bearsville)


アル・クーパー『New York City(You're A Woman)』(ソニー)


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