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特集

ローラ・ニーロを知るための5枚

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2001年11月15日 15:00

更新: 2003年04月02日 14:44

ソース: 『bounce』 223号(2001/7/25)

文/村尾 泰郎

The First Songs
Columbia(1973)

〈キスや愛も私の心には届かない/あなたが結婚してくれるまでは〉と歌ったとき、ローラはまだ19歳だった。そのデビュー・シングル“Wedding Bell Blues”を収録した本作では、つま先を立てて未来の扉をノックする少女、そのバラのように高貴な姿が印象的。※1967年にリリースされたファースト・アルバム『More Than A New Discovery』を同内容のままリリースしたもの。

Eli And The Thirteenth Confession
Columbia(1968

ダウンタウンに降り注ぐ光を、あるいは路地裏の暗闇を、力強く切り取った2作目。“Stone Souled Picnic”“Sweet Blindness”など、のちにさまざまなアーティストに歌いつがれるオリジナル曲が多数収録されていて、優れた短編小説のような味わい深さ。

New York Tendaberry
Columbia(1969)

黒を基調としたジャケが多いなかでも、ひときわ鮮烈な印象を残す3作目は、もっとも鋭い痛みを放つ。その恍惚とした表情から吐き出されるのは、ローラの心の震えをそのまま伝える叫びとささやき。歌という印画紙にくっきりと、時代のシルエットが映し出される。

Gonna Take A Miracle
Columbia(1971

ギャンブル&ハフのプロデュースのもと、コーラスにはラベルを配し、全曲ソウル/R&Bのカヴァーで埋めつくした5作目。それは、黒人音楽への愛情を横糸に、ローラの歌を縦糸に織り上げられたタペストリー。夜の香気を伝えるような、ほのかな甘さが愛らしい。

Smile
Columbia(1976)

5年間の沈黙後に発表されたこの6作目は、ジャズ・ミュージシャンたちに囲まれての、しなやかな肌触り。猫の寝息さえ聞こえてきそうなリラックスした空気のなか、歌声はふわりと陽射しに溶けてしまいそう。その優しさは、彼女が愛した音楽へ向けた私信なのかも。

OTHERDISCOGRAPHIC
ALBUM
More Than Discovery(1967)
Christmas And The Beads Of Sweet(1970)
Seasons Of Lights(1977)
Nested(1978)
Mother's Spiritual(1984)
Laura Nyro Live At The Bottom Line(1989)
Walk The Dog & Ligt The Light(1993)
Live From Mountain Stage(2000)
Angel In The Dark(2001)

COMPILATION
Stoned Soul Picnic(1997)
Time And Love : The Essential Masters(2000)

インタビュー