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追悼 ジェシー・ノーマン(1945年9月15日 - 2019年9月30日)

カテゴリ : Classical

掲載: 2019年10月01日 18:00


【参考映像】プーランク《カルメル会修道女の対話》~第2幕アヴェ・マリア
マニュエル・ロザンタール指揮 1987年4月4日公演
Metropolitan Opera公式YouTubeページより

世界的なアメリカ人ソプラノ歌手、ジェシー・ノーマンさんが2019年9月30日、ニューヨーク市内の病院で「愛する人たちに囲まれて」亡くなったと、家族が明らかにしました。74歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。

ノーマンさんはジョージア州オーガスタ生まれ。4歳の時から教会で歌っていたといいます。奨学金を得て、ワシントンにある名門黒人大学のハワード大学でキャロライン・グラントに師事。その後、ピーボディ音楽院でエリザベス・マニオン、ミシガン大学でピエール・ベルナックに師事しました。

1969年、難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクール声楽部門に優勝。同年、ベルリン・ドイツ・オペラにデビュー。「タンホイザー」のエリーザベト役を演じて「歴史的なソプラノ」との高い評価を受けました。71年フィレンツェ5月音楽祭に初出演。72年にミラノ・スカラ座とコベント・ガーデン王立歌劇場で「アイーダ」でデビュー、エディンバラ音楽祭初出演。83年「トロイ人」でメトロポリタン歌劇場にデビュー。以後、ワーグナー、ヴェルディなど幅広いレパートリーで“世界最高のソプラノ”の評価を獲得。クラシック作品だけでなく、黒人霊歌やジャズなどのコンサートも開き、その声は、豊かに光り輝く音色だと評されました。

国家的行事にも度々招かれ、ロナルド・レーガンとビル・クリントンの米大統領就任式でアメリカ国歌を歌ったほか、86年にはエリザベス英女王の60歳の誕生日でも歌を披露。89年のフランス革命200周年記念行事ではコンコルド広場で「ラ・マルセイエーズ」を、96年に故郷のジョージア州で開かれたアトランタ・オリンピックの開会式では「アメイジング・グレイス」を歌いました。

97年にはケネディ・センター名誉賞を、2006年にはグラミー賞の特別功労賞を受賞。2009年にはアメリカの国民芸術勲章とフランスのレジオンドヌール勲章を授与されるなど、彼女は偉大な歌手として亡くなるまで栄誉と名声に包まれていました。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

ジェシー・ノーマンが歌う美しい歌曲の数々


【参考映像】バッハ~グノー:アヴェ・マリア
JessyeNormanVEVO YouTubeページより
(C) 1992 Universal International Music B.V.

ノーマンを何か1枚、という方には美しい聖歌の数々を収めた「アメイジング・グレイス~ジェシー・ノーマン名唱集」がオススメです。

 

タワー企画盤に聴くジェシー・ノーマン

彼女がベートーヴェンの第九を歌った録音が2人の巨匠カール・ベームとゲオルグ・ショルティの指揮により聴くことができます。また、マーラーの《大地の歌》をレヴァイン指揮で、《さすらう若人の歌》をハイティンク指揮で聴くことができます。

 

ジェシー・ノーマンが歌うワーグナー


【参考映像】ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》~愛の死
カラヤン指揮ウィーン・フィル共演
JessyeNormanVEVO YouTubeページより

大指揮者カラヤンが最晩年にノーマンと共演した有名なアルバムと、カラヤンが後継者の一人として推していたテンシュテットが指揮を務めた「ワーグナー:オペラ・アリア集」をオススメします。

 

小澤征爾との共同作業

ノーマンは小澤征爾と長年共演を続け、1985年の初来日以来、日本で何度も舞台を披露したほか、数々の名盤を世に送り出しました。何れも初発売時に大きな話題を呼び、専門誌から高い評価を受けたものばかりです。