フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年06月11日 |
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規格品番 |
HCD7328 |
レーベル |
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SKU |
632375732820 |
ミンガス・ビッグ・バンド等の活躍で知られるピアニスト、デヴィッド・キコスキーのHighNoteレーベルからのデビュー作。人気テナー奏者、エリック・アレキサンダー他、重量級のリズム・セクションを従えたワンホーン注目作!
1961年ニュージャージ生まれのピアニスト、デヴィッド・キコスキー。父親からピアノの手ほどきを受け、1980年代にはバークレー音楽院でジャズを学ぶ。1985年にニューヨークに移り住み、ロイ・ヘインズ、ランディ・ブレッカー等のグループに参加、その後も様々なミュージシャンと演奏活動を続ける。2011年には参加していたミンガスビッグバンドが「ベスト・ライブ・ジャズ・アンサンブル・アルバム」でグラミー賞に輝いた。現在もニューヨークのジャズクラブ「Smoke」や「Smalls」等で積極的にライブ活動を行っている。
本作は人気テナー奏者、エリック・アレキサンダーをフィチャーしたワン・ホーン・カルテットの作品。ベースは今や色々なセッション、レコーディングで引っ張りだこのピーター・ワシントン。そしてドラムスはエリック・アレキサンダーの盟友、ジョー・ファンズワース。ハロルド・メイバーンのカルテットのオリジナルメンバーでもお馴染みの3人である。
収録曲は全9曲。オープニング曲の"Phoenix Rising"はキコスキーとエリックの共作。2曲目の"Kik It"はエリックの曲。コルトレーン・カルテットを思わせる展開である。"Wichita Lineman"は、1968年に発表したグレン・キャンベルのシングル曲で様々なアーティストがカバーしている。この手のポピュラーソングのカバーはエリック・アレキサンダーが最も得意とするところでもある。その他、お馴染みのスタンダード曲やジャズマンオリジナルを収録。トリオ演奏の"Emily"で見せるリリカルなプレイも見事である。バラードプレイも得意とするエリックを大きくフィチャーした"My One Only Love"も聴きどころである。全編がストレートアヘッドの王道、直球ジャズ、全ジャズファンにお勧めしたい作品である。
録音スタジオはニュージャージ、イングルウッド・クリフスのルディ・ヴァン・ゲルダースタジオ。ヴァンゲルダーのアシスタント・エンジニアとして長年ルディと仕事をしてきたモーリン・シックラーが録音を手掛けている。高い天井の効果で自然のリバーブが良く効いたウォームなサウンドを聴くことができる好録音である。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:00:00
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1.[CD]
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1.Phoenix Rising
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2.Kik It
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3.Wichita Lineman
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4.If I Were a Bell
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5.Emily
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6.Love for Sale
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7.My One Only Love
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8.Lazy Bird
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9.Willow Weep for Me
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ロイ・ヘインズのバンドで活躍し、中堅から円熟の時期を迎えたキコスキーがアレキサンダーを迎え、ワンホーンによる正統派モーダルシャズを展開。周知だが"サイドに回ったエリックはいい!"というのは当たり、清々しいフレーズを連発し「あのジャズ喫茶の空間」を甦らせる。選曲で唸ったのが、グレン・キャンベルの大ヒット曲③だ。60年代後半的なロマン溢れるメロディラインがエリックを際立たせる。ここから最後まではまさに選曲の妙!テナーにおける名演として残りそうな④!エヴァンス的に流れない個性的な⑤、ファンキージャズに変身したバラード曲の⑥⑨!など外れなしの秀逸盤。
intoxicate (C)瀧口秀之タワーレコード (vol.140(2019年6月10日発行号)掲載)
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