フォーマット |
UHQCD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年10月04日 |
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規格品番 |
UCCG-90783 |
レーベル |
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SKU |
4988031283073 |
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:22:20
グスタフ・マーラー:
交響曲 第7番 ホ短調 《夜の歌》
【演奏】
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
【録音】
1985年11月、12月 ニューヨーク〈ライヴ・レコーディング〉
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1.[UHQCD]
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2.[UHQCD]
デジタル初期の録音は悉くリマスタリングすべきです。本CDはUHQCDなので音が改善された訳ではありません。ユニバーサルがどの様な基準でリマスタリング、SACD化をするのか、此処最近2-3年の動きを見ているとSHM-CDかUHQCDというハード面のみ変更して再発売というパターンの様なので(そうでありつつ)カラヤンの9番は何故か紙ジャケでSACDにしており、一体何を考えているのか判然としません。
此のバーンスタインの二度目の7番も通常CDを持っていて、グラモフォン120周年で再発された本UHQCD盤には期待もあった丈に、デジタル初期の周波数帯域を人工的にカットした様な音に変化は全く感じる事が出来ません。抑もバーンスタインは2番は兎も角、何故に二度目までNYPに拘ったのか、不思議です。此の曲はRACOの「メンゲルベルク・ティンパニ」を使わなければ第5楽章が万全なものとならないのに。(因みにシャイーはRACOで大成功しています)マーラーの権威で何度も録音しているギーレンはバーンスタインのマーラー解釈其のモノを「恣意的・個人的」と難じていますが、此の再発CDは改めてギーレンの正しさが実感出来てしまう、或る意味残念な第7番です。
21世紀以降、第7番の名演奏が数多ある中で、バーンスタインは極論すれば「平均以上だが、あっても無くてもよい」レヴェルなのです。
恐らくもう1世紀経てば、ワルターのマーラーは残ってもバーンスタインのマーラーは一部のファン以外には忘れられるのではないでしょうか?
此のCDで評価出来るのはリーフレットのF・シェルリース氏の「解説」が専ら7番の意義を紐解いているだけで、バーンスタインの演奏云々やアルマ・マーラーの嘘話を引用していない(21世紀になっても日本の評論家なら大いにやりかねない。そう言えばYou Tubeで某声楽家がマーラーを紹介する動画で未だに『第9のジンクス』なんて放言しているのですから)点です。
そろそろ(特に日本のマーラー愛好家は)「アルマ・マーラーの呪縛」を脱ぎ捨てるべきだと思うのですが・・・。
後、『夜の歌』なんて恥ずかしいタイトルを付けるのも止めにしませんか?
グスタフ・マーラーの交響曲第7番は不思議な交響曲である。19世紀ドイツロマン派の文脈の中での理解では(一見)理解するのが困難なように見える。そう、「一見」。しかしいったん落ち着いて考えてみるとあることに気づく。響きのコラージュ。比類なく豊かな音色のパレット。そうそこにあるのはきらめくような音色のキャンバス、色彩豊かな音の変化。そしてそれはドイツロマン派のもともと目指したものではないか。だからこそマーラーはシューマンの交響曲を編曲したのではないだろうか。このCDを聴くとそんなことを考えさせられる。やはりバーンスタインは不世出のマーラー指揮者であった。
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