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フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入盤:国内流通仕様 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2018年05月下旬 |
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規格品番 |
RTMCD1318 |
レーベル |
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SKU |
4580345013867 |
構成数 | 1枚
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1.[CD]
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1.Cuasares
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2.Transmigracion
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3.Colision
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4.Mutacion
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5.Ancestral
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6.Vertical
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7.Evanescente
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8.Amalgama
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9.Pentatonik
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10.Simbiosis
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インストルメンタルと云うのは正直云えばちょっとねえ苦手なんだけど、この“afro-progresivo”にはじつにわくわくさせられるものがふんだんに盛りこまれてて、まったく亢奮してしまう。センチメンタルなインストルメンタルと云うか、人の声が入ってないし演奏自体はわりと冷徹でそっけないところもあるんだけど、なぜかどう云うわけか妙に切ない。ウラガナシイノ。きっとどこかメタフィジカルでマジカルなものを含んでるからそうなるんだろう。金属の粉を夜空で燃焼させることで無機物に夢幻的情緒を与える花火のマジック。点火/転化/添加/転訛の作用。それからやっぱりブエノスアイレスと云う場もマジカルなんだろう。マジックと云うよりはむしろ腐蝕作用と云った方がいいのかもしれないけど、じとーっとしてんだよね。湿っぽい。空模様はどんより、地面はびちゃびちゃ、人間はしんねりむっつり。長雨時の感じと云うか霖雨に包まれてる感じと云うか、全然からっとしてないこの感じは、日本人のメンタリティをやけにくすぐるものをもってるような気がする。アルゼンチンはほぼ白人の国で、ヨーロッパ的理性を標榜してたりするんだけど、湿潤な風土によって石のように堅固である筈の理性が蝕まれ腐朽し、狂気や不合理や混沌や自暴自棄を徐々に水面下に胚胎するようになっていくと云う、一種の風土病が見られて、文化的にはこれはものすごく面白い現象ではある。以上のような作用や病理は“afro-progresivo”にも浸潤してて、やっぱりブエノスアイレスだよなあと思ってしまう。そして、水溜まりにそっと、はにかみながら足を踏み出すがごとく、16歳の少年が初々しく奏する、ギターの音のセンチメントよ。
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