フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
デジパック |
発売日 |
2018年05月25日 |
---|---|
規格品番 |
TDSA-75 |
レーベル |
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SKU |
4997184986489 |
※SACDハイブリッド盤、限定盤、デジパック仕様
※世界初SACD化
※歌詞対訳付
※2018年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(英国初期盤)
※解説:國土潤一氏他、解説書合計64ページ
ニルソン生誕100年記念企画として、対訳付で、ニルソン十八番の「トゥーランドット」全曲を復刻。まさにオペラ史に残る、史上最強の「トゥーランドット」録音と言える名盤を、余すところなくSACDで堪能できます。コレッリやスコットの全盛期の素晴らしい声も自然な響きで収録されており、オペラ録音の模範的収録である旧EMIのこの名盤は、今回のアニバーサリー・イヤーにSACD化を行うに相応しい音源です。今回の復刻のために、本国のオリジナル・マスターから96kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリングを新規で行いました。永久保存盤です。
ニルソンには多くのワーグナー録音が存在し、トリスタンやリングを始めとして、今でも多くの名盤でその類まれな声質を聴くことができます。一方、イタリア系のオペラでも当時活躍していたことは現在ではあまり知られていないかも知れません。ニルソン自身、「イゾルデは私を有名にしてくれ、トゥーランドットは金持ちにしてくれた」とまで言わしめた逸話は有名で、世界中の歌劇場で当時「トゥーランドット」と言えばニルソンでした。ソプラノの中でも透徹した強い響きが特に要求されるトゥーランドット役は難役のひとつです。感情を内に秘めた、人間味のあるニルソンの声は様々な意味で圧巻で、現在でも指折りの名盤として君臨しています。ニルソンには2つのステレオによるセッション録音が存在しますが、後の1965年盤が今回の旧EMI盤です。この録音はハイファイ的な録音ではありませんが、他社含めスタジオ録音の中には、オケが強すぎて声が通りづらい、実質的に生のオペラ公演時のバランスとはかけ離れたものも多くある一方で、この録音はあくまで声が中心であり、共演者であるコレッリやスコットの全盛期の素晴らしい声も自然な響きで収録されています。まさにオペラの正統的な収録を目指しており、当時のEMIの方針を如実に表していると言えるでしょう。指揮のモリナーリ=プラデッリもまた、歌手との呼吸を大切にし、作品全体も見事にまとめ上げています。当時のオーケストラの響きも作品を鑑賞する上では重要で、さらに合唱が優秀であることもこのアルバムに華を添えています。上質の声の質感や当時のオケの音色の再現は、DSDフォーマットが得意とするところであり、SACDで再生するに相応しい作品と言えます。この音源のマスターも状態が良く、ほぼオリジナル・マスターに近い音質で復刻することが出来ました。尚、オペラ全曲はこのシリーズで初めての発売となります。今回はニルソンの生誕100年を記念し、歌詞対訳も付けた特別仕様としまして限定数でのリリースとなります。(1/2)
構成数 | 2枚
ジャコモ・プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」全曲
<DISC1>
第1幕、第2幕(途中まで)
<DISC2>
第2幕(途中から)、第3幕
【演奏】
トゥーランドット:ビルギット・ニルソン(ソプラノ)、
カラフ(無名の王子):フランコ・コレッリ(テノール)、
リュウ:レナータ・スコット(ソプラノ)、
皇帝:アンジェロ・メルクリアーリ(テノール)、
ティムール:ボナルド・ジャイオッティ(バス)、
ピン:グィド・マッツィーニ(バス)、
ポン/ペルシャの王子:ピエロ・デ・パルマ(テノール)、
パン:ジュゼッペ・モレーシ(バス)、
第1の声:イェーダ・ヴァルトリアーニ(ソプラノ)、
第2の声:イーダ・ファリーナ(ソプラノ)
ローマ国立歌劇場合唱団 及び 管弦楽団 (合唱指揮:ジャンニ・ラッツァーリ)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
【録音】
1965年6月、7月 ローマ国立歌劇場
Producer: Ronald Kinloch Anderson、 Balance Engineer: Francis Dillnutt
【原盤】
Warner Classics(旧EMI音源)
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
「トゥーランドット」録音史上に今も燦然と輝く伝説のセットです。私は普段から出来るだけ今の時代の録音を評価するよう心掛けているのですが、ほとほとこの作品においては、今もこのセットを聴く度に「この作品において、今後これ以上の録音が出てくるだろうか」という思いになります。ニルソン、コレッリ、スコット、メインキャストの御三方にこの方々の名前が並ぶだけでも溜息が出るのですが、この超絶的名演奏の立役者は間違いなく指揮者のモリナーリ=プラデッリです。冒頭からいきなり凄まじい緊張感の中に引きずり込まれ、その緊張感は一瞬も途切れることなく幕切れまで持続します。全曲1時間50分があっという間に過ぎ去ります。オケ、合唱ともひと時も緩むことなく厳しく統率され、技術的にも音楽的表現も見事な統一感です。素晴らしいの一言に尽きます。トゥーランドット役のニルソンの素晴らしさは、幾つ言葉があっても足りません。難役とされるトゥーランドットをいとも軽々と歌い、そこに乗せる歌の表現には余裕すら感じます。いくつものトゥーランドットを聴いてきましたが、やはりニルソンのトゥーランドットは別次元です。コレッリのカラフもまた最高です。その存在感、役への没入度、劇的表現、よく伸びるうえに甘みを感じさせる高音。有名な「誰も寝てはならぬ」は勿論のこと、全編にわたって最高の歌唱を聴かせてくれます。そして通常はプリマを歌うスコットをリューに起用する贅沢さ!これほど存在感のあるリューはなかなか聴けません。3幕の尋問のシーンからリューの死までなど、涙なくしては聴けない程です。美しい高音のソット・ヴォーチェが特に印象的な流石の歌唱です。またこのセットはオケと合唱の素晴らしさ、そして穴のない配役も特筆しておきたいと思います。録音はリマスタリングがうまく決まって、大変鮮明で生々しい音質に生まれ変わりました。タワレコが復刻したこのリマスター盤は初出時はあっという間に品切れ、廃盤になり、中古市場では長らく法外な高値がついていました。ようやく再プレスされ入手しやすくなったことは、初出時に入手された方々(私も)や高額な中古盤を購入された方々には様々な思いもおありでしょうが、このセットにとっては喜ばしいことです。まだお聴きになられたことがない方々には本当にお勧めです。きっと感動されて愛聴盤になることと思います。
もう廃盤で中古市場では大変な値ですが、素晴らしいリマスターでした。ニルソン、コレルリ、スコットという豪華歌唱陣の声の張り艶はSACDでないと楽しめません。オケの迫力もなかなかいい。ただ、オケの分離は元の録音がそこまででないのかイマイチでした。とはいえトゥーランドットの決定盤の座はこれからも他の録音に渡ることはないでしょう。圧巻です。
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