フォーマット |
CD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2017年12月06日 |
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規格品番 |
PROC-2118 |
レーベル |
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SKU |
4988031258675 |
※全曲盤日本初CD化。歌詞対訳なし
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※本国オリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(192kHz、24bit)音源をCDマスターに使用
※解説:山崎浩太郎氏(新規序文解説)、他、作品解説含む解説書合計12ページ
この盤はケルテス・ファン以外にはあまり知られていない録音かも知れません。元々モーツァルトの各オペラの名場面のみで構成されたアルバムとして、ケルテスが亡くなる約1年半前に収録されました。LP初出以降はCDでは完全なオリジナルの形で再発されたことは一度もなく、国内盤(キング)ではCD初期に1枚で再発されたためか序曲等3曲が省かれ、輸入盤では2005年になって豪Eloquence盤で歌唱部分のみ1枚19曲で再発されました(残りの序曲4曲はハフナーの余白として別の盤でリリース)。今回、初出時以来のオリジナルの曲順通りにカットなしで初めて復刻いたします。
ケルテスは実演ではオペラに力を入れていました(ザルツブルク音楽祭への出演やケルンの歌劇場で音楽監督も歴任)。DECCAへのオペラ録音は僅か3作を残すのみですが、指揮者活動がもし続いていれば、確実にオペラの収録も増えていたことでしょう。当時のDECCAの制作意図は正確には不明ながらも、この録音はこれからのケルテスのオペラ録音の布石となるよう、新しい指揮者と若手の歌手陣による顔見世的な意味があったのかも知れません。録音当時20代から30代であった歌手陣のその後の活躍は言うまでもありません。溌剌として小気味よいケルテスの指揮は一点の曇りもなく、ウィーン・フィルのメンバーを含んだウィーン・ハイドン管弦楽団を自在にコントロールしています。今回の復刻で、ようやく当初の制作意図に沿った観賞が可能となりました。リニューアルされた2017年最新音質で当時のDECCAによる優秀録音をお楽しみいただけます。
今回の復刻では、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープに遡り、新規でハイビット・ハイマスタリング(192kHz/24bit)でデジタル化を行いました。瑞々しい音質は必聴です。また、オリジナル・ジャケット・デザインを採用しています。再発にあたっては、山崎浩太郎氏による新規の序文解説をブックレットに掲載しました。詳細な解説は必読です。尚、今回のVintage+plus Vol.25は全7タイトルを発売します。
構成数 | 2枚
「モーツァルト・オペラ・フェスティバル」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
[CD1]
1. 歌劇《フィガロの結婚》K.492 より
序曲、 なんということだ(第1幕)、 もう飛ぶまいぞ、 この蝶々(第1幕)、
恋とはどんなものかしら(第2幕)、 ひどいやつだ(第3幕)、
とうとう嬉しい時が来た…恋人よ、早くここへ(第4幕)
2. 歌劇《イドメネオ》K.366 より 序曲
3. 歌劇《後宮からの逃走》K.384 より コンスタンツェよ、 また会えるとは(第1幕)、
バッカス万歳!(第2幕)、ムーアで捕らえられたかわいい乙女(第3幕)、 ああ、どんなに勝利を望んだことか(第3幕)
[CD2]
4. 歌劇《魔笛》 K.620 より 序曲、 私は鳥刺し(第1幕)、 なんと美しい絵姿(第1幕)、 恋を知るほどの殿方には(第1幕)
5. 歌劇《ツァイーデ》K.344(K.336b) より 安らかに憩え、 私のさやしき生命よ(第1幕)
6. 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》K.588 より 序曲、 さわやかに風よ吹け(第1幕)、 恋の息吹は(第1幕)、 あなたに捧げた心(第2幕)
7. 歌劇《羊飼いの王様》K.208 より 私が愛するならいつでも変わるまい(第2幕)
8. 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》K.527 より お手をどうぞ(第1幕)、 みんなで楽しくお酒を飲んで(酒の歌)(第1幕)
【演奏】
ルチア・ポップ(ソプラノ)(1,4-8)、
ブリギッテ・ファスベンダー(メッゾ・ソプラノ)(1,6,8)、
ヴェルナー・クレン(テノール)(1,3,4,6)、
トム・クラウゼ(バリトン)(1,4,6,8)、
マンフレート・ユングヴィルト(バス)(3)、
エステール・ペレーニ(ヴァイオリン)(7)
ウィーン・ハイドン管弦楽団
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
【録音】
1971年9月28日-10月6日 ウィーン、ゾフィエンザール
【原盤】
Decca
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1.[CD]
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2.[CD]
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すばらしい名盤が復活。亡くなる約1年半前のケルテスによるモーツァルトのオペラ名場面集で、今回が初出LP以来のオリジナルの曲順通り、カットなしでの初復刻となる。ウィーン・ハイドン管弦楽団は瑞々しい弦の合奏といい、オーボエやホルンの独特の味わいといい、ウィーンそのものの魅力を終始放ち、録音も実に生々しく、冒頭の《フィガロの結婚》序曲から、その美しさにしびれてしまう。歌手陣もポップやファスベンダーなど、後に大歌手となる面々が30代の若さで揃い、声が豊かで若々しく、モーツァルトの名アリアを次々に披露してゆく。作品、演奏、録音、すべてにわたって贅沢な「耳のご馳走」である。
intoxicate (C)板倉重雄タワーレコード (vol.131(2017年11月25日発行号)掲載)
キングの国内盤も悪くない音でしたが、一層良くなりました。敢えて言えば、この盤に限らず、タワレコの複刻盤は音の溶け合いが弱く分析的になりがちですが、総合的には既出盤より確実に良い音です。
ケルテスの指揮するモーツァルトは、LP時代に交響曲を何曲か聴いているが、優美さを強調しない芯の強さが魅力だったと記憶している。歌劇場でのキャリアも長くもっと様々なオペラを聴きたかったが、とりわけモーツァルトは期待できたのではと思うと、夭折が残念だった。解説にもあるが、デッカはショルティではなくケルテスでの録音を計画していたと実感させるアルバムだと思う。
LP時代から、はつらつとした演奏が大好きでした。何回か再発されましたが、やっと元に戻り増した。オーケストラはHunt氏のウィーン・フィルディスコグラフィーには、記載されているます。ボスコフスキーのモーツァルト合奏団と同様の扱いです。とてもうれしいですね。
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