全世界トータル・セールス1,300万枚を誇り、デビュー・シングル「ティック・トック」が全米シングル・チャート9週連続1位獲得の快挙を成し遂げた、米出身、シンガー・ソングライター:ケシャが4年ぶり3枚目となるアルバムをリリース。プロデューサーのドクター・ルークを相手どった訴訟のため音楽活動が停滞していた彼女だが、訴訟終了に伴い、解き放たれ、自由に音楽活動ができるようになった現在の心境を歌い、「プレイング」では、まさにその苦悩を乗り越えたストーリーを表現している。アーティストとしても、一人の人間としても大きく成長し、"新生ケシャ"として生まれ変わった作品が完成。 (C)RS
JMD(2017/07/11)
所属レーベルの元親分にして専任プロデューサーだったDrルークとの訴訟はいまだにもつれたままだけど、やっと活動を再開。〈KE$HA〉から〈KESHA〉へと改名し、5年ぶりに彼女が帰ってきた。諸々の人生ドラマも反映したこの3作目は、ハード・ロックあり、サイケあり、カントリーあり、ソウルありのゴッタ煮盤。裏方にはマックルモアとの活動でもお馴染みのライアン・ルイス、トゥエンティ・ワン・パイロッツを手掛けるリッキー・リード、ブルーノ・マーズ仕事で注目されたブロディ・ブラウンら、初顔合わせのクリエイターを積極的に起用。そしてイーグルス・オブ・デス・メタルからダップ・キングスのホーン隊、さらにはドリー・パートンまでをゲストに招いている。さまざまなヴェクトルが飛び交うなか、シリアスなメッセージも混ぜつつ、どこを取ってもケシャらしい人懐っこい歌が満載。〈パーティー女子〉というイメージに縛られなくなったぶん、いっそう奔放。何でもアリな自由を手に入れた、という印象だ。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.406(2017年8月25日発行号)掲載)