とても不穏で大事な正体不明のバンド サエキけんぞう

不穏だ。これはビートルズのあの曲の不穏なコード進行が入っている。そうビートルズはリアルタイムに不穏なバンドだった。何せ、きわどい発言をしていたから。
「そこに愛が籠もれる深さがない」
1曲目「愛でしかない」の一瞬ネガティブに取れるメッセージ。それはビートルズのように深く愛についてうめく。スマホが時間を奪い、ショートカットされた関係性の中で、報道の自由と社会の真実と愛がハギとられていく。そんな現在の日本について、このバンドは異議を唱えているようだ。
しかし、誰がメンバーにいるかわからない。聞いたけど教えてくれない。バンドの音はできている。非常に練れている。間を大事にしている。あのニヤっとする音色をおさえている。好き者の集まりだ。
M4「水のワルツ」
「キレイな水 飲んでみたい 誰が悪い?アイツ?もっと上の奴?」
そんな詞。挑戦的な詞に綺麗なメロディ、そしてやはり不穏さを秘めたシュールな間奏。誰がやってるんだろう。何のためにやってるんだろう。
M5「悲しい匂い」
「悲しい匂い 火薬の匂い 導火線辿れば 血の匂い」
今、本当に必要なのはこんな詞なのではないか?と思う。だけど、アヴァンギャルドやパンクのサウンドでこういう詞を聴きたくない。マジカル・ミステリー・ツアーみたいな、こんなポップなサウンドで聴きたい。
M6「風靡」
ハーモニクスが美しいアコースティックサウンド。ドノバンはビートルズのアコギの先生だったな、確か。「まだ何とかなる」と歌う。本当だよ。でも本当にアブナイ国になっちまったよ。日本は。
そしてキラー・チューン「愛でしかない」は英語と韓国語で歌われる。でも一番聴いて欲しいのは、日本人だ。 (C)サエキけんぞう

発売・販売元 提供資料 （2017/10/27）

ネットに突如現れた正体不明のロックバンド。キナ臭くなっていく世の中に愛で平和を維持させることを真剣に主張していきます!!
いよいよ混迷を極めてきた世界情勢と国内の政局に向けて、メッセージを発することがはばかれる世の中になってきました。"音楽に政治を持ち込むな!"こんな不条理なツイートが横行する日本に警鐘を鳴らすべく現れたのがWONDER-FULL(ワンダフル)です。「核の抑止力」なんていう強者のまやかしに惑わされることなく、歌で、愛で、平和を実現できると信じて止まない彼らのメッセージはお花畑ではなく、こういう地道な行動こそが表現者としてでなく市井の人々として重要なことを教えてくれます。

発売・販売元 提供資料 （2017/07/11）