フォーマット |
UHQCD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2017年02月22日 |
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規格品番 |
COCQ-85330 |
レーベル |
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SKU |
4549767014203 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:11:13
-
1.[UHQCD]
解説によると、二―チェは次のように断じたそうだ。
”ブラ―ムスは、充溢から創造するのではなく、充溢を渇望して創造のまねをしているだけであり、交響曲をはじめとするその大作群は、不能者の誇大妄想の産物にすぎない。“
一方、シュ―マンは次のように書いている。
“…選ばれた人たちの道を熱心に追及してゆくと、どうしても、こんな前駆者の後から、今に時代の最高の表現を理想的に述べる使命を持った人、しかも段々と脱皮していって大家になってゆく人でなく、ちょうどクロニオンの頭から飛び出したときから完全に武装していたミネルヴァのような人が、忽然として、出現するだろう。また出現しなくてはならないはずだと。すると、果して、彼はきた。嬰児の時から、優雅の女神と英雄に見守られてきた若者が。その名は、ヨハンネス・ブラ―ムスといって、ハンブルク生まれで…。”
哲学者と音楽家の違いか、人間性の違いだろうか、同じ人物の見方でも“不能者”と“これこそ召された人”と大きな違いがある。
ロベルトとクララのシュ―マン夫妻は、名実共にブラ―ムスの恩人で、才能を評価し、世に送り出した。シュ―マンの評論『新しき道』(1853年)の一読をお薦めする。
1853年に作曲家志望の20歳のブラ―ムスは、デュッセルドルフのシュ―マン家を訪れ、厚意に恵まれた。音楽家としても、人間としても非常に素晴らしかった夫妻を反芻すると感動が違ってくる。
1854年11月27日付のシュ―マンからブラ―ムス宛の書簡では、ブラ―ムス作曲〈シュ―マンの主題による変奏曲嬰ハ短調〉への賛辞とクララへの親切に対する感謝を述べている。シュ―マンは、この書簡の9ヶ月前、2月27日にライン川へ投身自殺未遂をしている。容態が悪化していく中、シュ―マンのこの人柄に私は心打たれて関心を持った。
ドイツ帯同時は、シュ―マン夫妻やハイネに縁の都市デュッセルドルフの隣接都市に住み、彼らの作品は帰国後に知った。
人気作品118第2曲や、作品119第1曲は“不思議な魔力の冴え”(R.シュ―マン)とはこの事かと思う。
本盤の演奏者アファナシエフ氏について、以前のドキュメンタリー番組で、少年時代の女性恩師が、学校の図書館にあるブラ―ムスの本を全部読んでしまったというアファナシエフ氏を語っていたこと思い出した。
Johannes Brahmsの誕生日(1837年5月7日)に。
この作品がブラームスの後期ピアノ作品の魅力に気付かせてくれた。聴いた瞬間ハッとさせられる奇跡の音。恐ろしく遅いテンポだがそれが良い意味でこの音楽の深みを増しているように思う。作品117第1曲と作品118第2曲はピアノ曲の中で最も好きな曲。
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