全国流通盤のない状態にもかかわらず、完全DIYの自主制作盤やPVがすでに多方面で話題となっているONIGAWARAが、ついにデビューアルバムをリリース!
リード曲"エビバディOK?"は、楽曲アレンジをNegiccoのプロデューサーであるconnieが担当した、多幸感あふれる極上キラメキ・ポップ・ナンバー。以前よりNegiccoファンを公言しているONIGAWARAにとって夢のコラボとなった。また、"恋のメリーゴーランド(updated)"は、自主制作盤に収録されていた人気曲を、ドラムに久野洋平(cinema staff)、ベースに福井健太(People In The Box)を迎えたバンドアレンジで再録音。さらに、同じく自主制作盤に収録されていた代表曲"ポップミュージックは僕のもの"、ライブアンセム曲"Eじゃん"も再収録され、デビュー盤にしてベスト盤的な濃厚さ。そんなダンサブルな楽曲が主な中、斉藤が詞曲ボーカルを務めるアーバンでセンチメンタルな世界観の"Darlin'"、渋谷系を彷彿とさせるユーモア満載のONIGAWARA自己紹介ラップソング"ONIGAWARA SUPER STAR"、フリーソウル感漂うラブソング"だいじょうぶ"と、新曲の3曲も名曲ぞろい。何処から聴いてもポップが顔を出す、ポップの金太郎飴状態となっている。
Lastrum
発売・販売元 提供資料(2015/08/27)
〈元・竹内電気の竹内サティフォと斉藤伸也がアイドルに転身?〉と話題のユニットによる初作。バンド時代から表明してきた90年代J-Popへの愛情を、ブラコンを背景に持つポップスが全盛の現代にチューニングし直したようなキャッチーな曲が揃い、Negiccoを手掛けるconnieが編曲の"エビバディOK?"やSMAPへのオマージュが散りばめられた"Let's Dance!!"など、どの曲もとにかく耳馴染みがいい。トラックはほぼ打ち込みだが〈すかんち×チェッカーズ〉な"恋のメリーゴーランド"にはPeople In The Boxとcinema staffの面々が参加し、バンド・サウンドへの愛着もチラリ。そのパロディーセンスやセカンド・キャリアならではの振り切り具合から、あえて〈2010年代のBEAT CRUSADERS〉と呼びたい。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.383(2015年9月25日発行号)掲載)