1975年結成以来、ラウドでハイスピードなロックンロールを鳴らし続け、ロックと名の付く全てのジャンルに多大なる影響を与え続ける暴走ロック・バンド、モーターヘッド。現在までに21枚のスタジオ・アルバムと10枚のライヴ・アルバムの他、数々のコンピレーション作品やEPを発表し、累計アルバム・セールスは1,500万枚を記録、もはやトレードマークとも言えるそのロック・サウンドと、中心人物であるレミー・キルミスターのカリスマ性で、現在もシーンにトップに君臨し続ける伝説的ロック・バンドが、結成40周年という記念すべき年となる2015年に、通算22作目となる新作『バッド・マジック(原題: BAD MAGIC)』をUDR Music/Motorhead Recordsより発売!
2013年に発表した前作『アフターショック』で、再び世界中で成功を収めた彼らが、長年のパートナーでもあるプロデューサー、キャメロン・ウェブと共に制作したこの新作『バッド・マジック』は、レミー・キルミスター、フィル・キャンベル(g)、ミッキー・ディー(ds)のトリオ編成となって以来初めてスタジオで3人そろって楽曲を書きあげ、スタジオに入ってレコーディングをした作品だ。そのため、ここ20年の間に彼らが発表してきたどの作品よりも生々しいライヴ感が全編を支配し、今まで以上に力強く、激しく、ラウドで、妥協のない強靱さに満ちた、とんでもなくヘヴィな作品に仕上がっている。まるで大きなトレーラーが突進してくるかのような「サンダー・アンド・ライトニング」や、アルバムの中でも特別ラウドな「ティーチ・ゼム・ハウ・トゥ・ブリード」などを聴けば、彼らの変わることのない「モーターサウンド」とも言うべきロックンロールを今もなお吐き出し続けていることは一目瞭然だ。また、今作にはローリング・ストーンズの名曲「悪魔を憐れむ歌(原題: Sympathy For The Devil)」のカヴァー曲や、バラード曲となる「アンティル・ジ・エンド」を収録しており、中期以降のモーターヘッドの作品においても最も素晴らしい作品だと言えるだろう。
限定盤BOX SETは、EcolBook仕様のCDと1ゲートフォールド仕様のアナログLPレコード、A1ポスター、ワッペン2点がついた豪華仕様!ファン必須アイテムになること間違いなし!
発売・販売元 提供資料(2015/06/12)
結成40周年を迎えた老舗トリオによる22作目。全米22位を記録した前作はブルージーな色味の強い作品だったが、今回はファスト・チューンを主体とする作風で、〈これぞモーターヘッド!〉と言いたくなる出来。スタジオ・ライヴに近い形式で録られたというだけあり、ライヴ感も凄まじいし、6作連続でタッグを組んでいるプロデューサー=キャメロン・ウェブとの相性の良さも窺える。しかも、一気に聴きたくなる痛快な流れの終着点に収められているのは、ローリング・ストーンズ"Sympathy For The Devil"の渋くも毒気と色気のあるカヴァー。
bounce (C)増田勇一
タワーレコード(vol.382(2015年8月25日発行号)掲載)