カナダが誇る才媛エリザベス・シェパード、覚醒!これまでのイメージを刷新するモダンなエレクトリック・サウンドを纏い、新時代ジャズと完璧にリンクした大傑作!「現代カナダのブロッサム・ディアリー」などとも形容されたカナダの才色兼備、エリザベス・シェパードがまさかこんなにも"攻め"の作品をリリースしようとは!これまでの作品でもクラブ・ジャズ的なアプローチは展開してきたものの、基本的には優美なアコースティック路線を得意としてきた彼女。しかし今回は、メロウなローズとタイトなグルーヴを前面に出したネオ・ソウル的な作風へと大胆シフトしただけでなく、プログレッシヴな曲展開やスリリングなインタープレイを随所で盛り込むなど、コンポーザーとしての自我を強烈に感じさせる仕上がりに。一級品のヴォーカリストでありながら、全作曲~アレンジ~プロデュース~鍵盤までも自らこなすその圧倒的な才能に改めて惚れ直します!なんと言ってもシビれるのは、ハービー・ハンコックの秘蔵っ子にして、ロバート・グラスパーのプロデュースによるリーダー作も話題の天才ギタリスト=リオーネル・ルエケが弾きまくる2曲。今後の彼女のキャリアにおいてもターニングポイントとなるに違いない覚醒の大傑作です!柔らかな歌声とメロウなローズの向こうに垣間見える先鋭的なスリル…そんな美しくもゾクゾクするサウンドを支えるのは、天才ギタリスト=リオーネル・ルエケや、大注目ドラマー=ラーネル・ルイス。グレッチェン・パーラトやエスペランサ・スポルディングなどのファンにも聴いてほしい新境地作。
発売・販売元 提供資料(2014/07/25)
ジャイルズ・ピーターソンらを虜にするこのジャズ歌手は、もともと自由な精神の持ち主だが、本作でさらに大跳躍。冒頭からエレクトロっぽい音を取り込んでいて興奮させられる。プログレッシヴな展開の曲あり、気怠いネオ・ソウルあり、ポエトリー・リーディング風ありといった感じで、始めから終わりまで刺激的。抑制の利いた歌にもゾクゾクしっぱなしだ。“B.T. Cotton”ではリオーネル・ルエケのギターをフィーチャー。傑作。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.371(2014年9月25日発行号)掲載)