フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2014年07月23日 |
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規格品番 |
PROC-1507 |
レーベル |
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SKU |
4988005837073 |
構成数 | 1枚
Bedrich Smetana (1824-1884)
連作交響詩《わが祖国》
Ma Vlast (My Country), Cycle of symphonic poems
1 第1曲: 高い城(ヴィシェフラド) 13:32
Vysehrad (The High Castle)
2 第2曲: モルダウ(ヴルタヴァ) 13:04
Vltava (The Moldau)
3 第3曲: シャルカ 10:37
Sarka
4 第4曲: ボヘミアの森と草原から 12:18
Z ceskych luhu a haju
5 第5曲: ターボル 13:57
Tabor
6 第6曲: ブラニーク 15:23
Blanik
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
Royal Concertgebouw Orchestra
指揮: アンタル・ドラティ
Conducted by Antal Dorati
録音: 1986年10月6-10日 アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール
Recording: 6-10 October 1986, Concertgebouw Grotezaal, Amsterdam
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1.[CD]
数多く聴いてきたわが祖国の録音の中で、これがマイベストです。わが祖国を聴きたいと思った時、必ず手に取る一枚。心からすべてを安心して任せることが出来る演奏です。楽曲解釈、音色の美しさ、テンポ感、すべてが私の好みなんですね。特にテンポ感。例えばヴィシェフラドもグランディオーソなどはチェコのお国ものの演奏に比べると結構速いのですが、このテンポがなぜか心地いい。シャールカのコーダの堂々たるスローテンポもこうでなくては、と思わせられる。先日、ビシュコフとチェコ・フィルによるこの作品の決定盤になり得ると思える大変素晴らしい演奏を聴きましたが、マイベストは変わりません。面白いものです。この録音でのコンセルトヘボウ管の音色はチェコ・フィルと互角に渡り合っています。わが祖国という作品においてはやはりオケの美しい音色が名演奏の重要なポイントだと思っていますが、ここでのコンセルトヘボウ管の音色は本当に美しくて素晴らしいです。そしてドラティの作品解釈とオケの統率力の見事さ。細やかなニュアンス付けはビシュコフが上をいっていると思いますが、ドラティはそのテンポ設定と作品のドラマの秀逸な解釈、しっかりと手綱を締めた統率力が何よりも魅力かと思います。美しくかつ引き締まっているのですね。ですから、この長大な連作交響詩の構成の見通しがとても良く、分かりやすいです。ターボルやブラニークはドラマティックに盛り上がり、ボヘミアの森と草原からは美しい自然の息吹に包まれます。もちろんヴルタヴァも陶酔できるほど美しいです。録音の音質も極めて秀逸で、美しいホールトーンとソロからトゥッティまでとてもきめ細やかに捉えられています。ビシェフラド冒頭の2台のハープも大変美しいです。わが祖国に興味をお持ちでチェコのお国ものに拘らない方々に、心からこのマイベストの一枚をお勧めします。最高に素晴らしいわが祖国を楽しめること請け合いです。
「わが祖国」はノイマン、アンチェル、クーベリックなどが最上の演奏と思いきや、このドラティの演奏を聴かずしてスメタナの交響詩「わが祖国」を語ってはならないと思った。
’82年ノイマン来日、東京文化会館で聴いたことがあるが、チェコ本家の演奏は、チェコの国家を背負うかのごとく、力み過ぎて鈍重な響きがしたのを思い出した。アンチェルやクーベリックのレコードからも、悪く言えば、泥臭い響きがして、少々胸やけがするような感じになる。
ドラティとコンセルトヘボウ管弦楽団の「わが祖国」は、透明感のあるシンフォニックサウンドで、「わが祖国」が連作の交響詩であることを聴き手に意識させてくれる名演だと思う。
世界情勢が怪しい今こそ、ドラティとコンセルトヘボウのコスモポリタン的名演に耳を傾けて、祖国とは何か、問う必要があるのではなかろうか…
国を想い国を憂い、そんな愛国心が問われているわが国では、スメタナのこの連作交響詩「わが祖国」を聴く人は多く、民族の文化や旋律を大切にしたこの曲はスメタナにとっては傑作ですね。ドラティは、この曲を決して重くならず、むしろ優美に表現していると言えます。どこか国歌を演奏しているような誇らしげな演奏が印象的な一枚です。
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