ステレオ初期の傑作、ドラティの挑戦的な「新世界」! 激レアな小品は世界初CD化。

ドラティの十八番、「新世界」の1959年録音。原盤はPHILIPSで、ステレオ初期のコンセルトヘボウ管との熱演の記録です。7年後のDECCAレーベルへのNPOとの再録音盤(PROC1410)とはまるで異なる演奏。ベイヌムの死の直後(約5か月後)の収録であり、ドラティがオケをかなりドライヴした独特の演奏としても有名な盤です。楽章によってかなり男気のある演奏は聴いていて小気味が良く、快演と言えるかも知れません。オケの名技も聴きもの。
カップリングにはかなりレアな3曲を収録しました。「モルダウ」はいわゆる1956年録音の全曲からの抜粋ではなく、両者の最初期の録音である1952年単独録音を世界初CD化(ドラティは1956年と1986年にPHILIPSレーベルで同じオケで「わが祖国」全曲を録音。コンセルトヘボウ管との「モルダウ」は3曲存在)。さらにPHILIPSのアメリカものを収めた企画盤(他にベイヌム等を組み合わせたコンセルトヘボウの珍盤)として出ていた、スーザの「忠誠」と、エルガー:「威風堂々」第1番という1958年録音(ステレオ)の激レア曲を収録しました。これら2曲は存在自体もあまり知られていないばかりか、コンセルトヘボウ管による珍しいスーザ録音として、かなり貴重です。

タワーレコード （2014/04/09）