黒木渚初のフルアルバム。サウンドプロデューサーに、アンジェラ・アキやSuperfly などで知られる松岡モトキを迎えた今作のテーマは「女」。自身のソロになった決意と覚悟を女性革命家ジャンヌダルクに重ね合わせた戦う女の歌「革命」、運命の人を探し彷徨う女を歌った「金魚姫」、自殺した事を後悔する地縛霊女の歌「ウェット」、黒木渚初の片思いソング「窓」など、歌詞世界・サウンド共バラエティに富んだ短編小説集のような一枚。また、ベースに中尾憲太郎(ART-SCHOOL /ex.NUMBER GIRL)、ドラムに柏倉隆史(toe / the HIATUS / 木村カエラ)、MASEEETA(Hermann H.&the Pacemakers / ex.BEAT CRUSADERS / ex.NATSUMEN)など数々のミュージシャンが強力サポートしている。
ラストラム
発売・販売元 提供資料(2014/02/19)
バンド形態からソロに転向しての第1弾にして初のフル作は、〈女〉がテーマ。〈不倫の末に自殺した自縛霊〉がもっとも鮮烈な主人公だろうが、さまざまな女の生き様を1話完結の物語に封じた11篇は、暗部を描いた曲が多いものの、ドラマ性を増したアレンジと開けたバンド・サウンドにより風通しの良い仕上がりに。なかでも自身の新章を勇壮に歌い上げる“革命”は、彼女の今後のアンセムになること必至の名曲だ。
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.365(2014年3月25日発行号)掲載)