ライヒ、イーノ、エイフェックス・ツインからバトンを継ぐ才能。ドローン~現代音楽を更新するワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンが<WARP>からアルバムを引っさげ帰還。ソフィア・コッポラ監督の最新作『The Bling Ring』のオリジナル・スコアを担当するなど新たな注目も集まる彼の金字塔となる作品。
オススメ曲 (5)(7)(9)
タワーレコード(2013/09/18)
スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、ギャヴィン・ブライアーズ、ブライアン・イーノ、ハロルド・バッド、クリスチャン・フェネス、エイフェックス・ツイン…そして間もなくのそのバトンはこの男の手に渡るだろう。音楽シーンのみならず、現代アートや映画界からも熱い視線を集めるワンオートリックス・ポイント・ネヴァーがアルバム『R Plus Seven』を発表! NY、ブルックリンを拠点に活動するワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンは、これまでに、カセットテープのフォーマットの作品も含め、様々なレーベルからワンオートリックス・ポイント・ネヴァー名義で作品を発表してきており、ピッチフォークで8.8点を獲得しBEST NEW MUSICにも選出された2011年作品『Replica』は特に評価が高く、テレビCMの音からとったローファイ・オーディオの素材を使って制作されていることでも話題となった。今作『R Plus Seven』は、ダニエル・ロパティンの評価を決定づけた高い実験性、それでいて幅広いリスナーに心地良く音楽を届けられる秀でたバランス能力が見事に発揮されている。また、これまでになくトラディショナルな音楽形式に挑戦しているという意味で、過去作品から大きな飛躍を果たした作品とも言えるだろう。一つ一つのアブストラクトなパーツがパズルのように組み合わさることで浮かび上がる劇的な情景が、いつの間にか聴く者を引き込んでいく。国内盤は日本先行・ボーナストラック追加収録!
DIS
発売・販売元 提供資料(2013/06/27)
ティム・ヘッカーとのコラボでも知られるNYノイズ/アンビエント界の雄、ダニエル・ロパティン。彼のメイン・プロジェクトがワープに移籍して放ったこの新作は、ジョルジュ・ペレックの小説「人生使用法」からインスパイアされたそうだ。静的な印象の強かった前作をヴァージョンアップさせ、それをメロディアスに練り上げた印象。複雑かつ優美な電子音のレイヤーが、リスナーをシュールな迷宮回廊へと誘って……。
bounce (C)佐藤一道
タワーレコード(vol.359(2013年9月25日発行号)掲載)