かつて輸入盤の廉価盤でも発売され、渋谷店では爆発的の売れたベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブルによる"歴史的な名盤"を、オリジナル・ジャケットで復刻いたします。この盤は、当時のBPOを支えた名手達による貴重な競演盤として、またはLP初出時のジャケット含めある意味"伝説"として伝えられてきました(初出ジャケでの復刻は今回が初めて)。特にジャケット写真の右から二人目のゴールウェイ(1969-75在籍)のこの写真は稀少。風貌がその後とはあまりにも違うため驚きますが、正真正銘これがBPO在席時の姿です。他のメンバーも大変若く、ピースク以外は皆30代(ゴールウェイは30代初め)という驚くべき事実。とはいえその演奏はもちろん、既に完成された彼らの超絶技巧を余す事無く伝えています。
1970年当時にメジャー・レーベルで管楽器による室内楽が録音されるということ自体、稀有なこととは言え、よくぞ録音してくれたと言うべき盤でしょう。今回、オリジナル発売時の3曲に加え、同じくBPOのマンフレート・ブラウンによる珍しいモーツァルトのファゴットとチェロのためのソナタをカップリング。この曲の録音自体が非常に稀少です。チェロのマヨウスキーもBPOのメンバー。木幡一誠氏による読み応えのある書き下ろし解説(今回の発売のための新規解説)もまた、価値を高めるアイテムのひとつです。

タワーレコード （2013/05/02）