殺しも不正も俺が許さん!
男シナトラがタフなニューヨーク刑事を演じ社会腐敗や性の乱れに鉄槌を加える異色ハードボイルド

●フランク・シナトラが従来の「警官=ヒーロー」という図式を敢えて避け、タフで正義感にあふれながらも、人間的な悩みを抱え、社会や組織の腐敗に無謀な戦いを挑む刑事を演じ、『ブリット』『ダーティ・ハリー』など70年代の刑事映画ブームのさきがけとなった作品。原作者ロデリック・ソープによる続編小説は20年後に改題され『ダイ・ハード』として映画化された。

●監督は『放射能X』や同じくフランク・シナトラとコンビを組んだ『トニー・ローム/殺しの追跡』『セメントの女』などのゴードン・ダグラス。撮影は『タワーリング・インフェルノ』でアカデミー賞(R)に輝いた『北国の帝王』『カリフォルニア・ドールス』の名手ジョセフ・バイロック。クールなジャズで孤独な刑事の姿を印象づける音楽は『猿の惑星』『オーメン』などの名匠ジェリー・ゴールドスミス。

●『酒とバラの日々』『オーメン』のリー・レミック、『ある戦慄』で注目を浴びた演技派トニー・ムサンテ、後に『ゴッドファーザー』で注目され『テンダー・マーシー』でアカデミー(R)主演賞を受賞するロバート・デュヴァル、テレビシリーズ『Dr.刑事クインシー』でお茶の間の人気者になるジャック・クラグマン、70年代に『ザ・ディープ』で人気爆発するジャクリーン・ビセット、ボクシング元ヘビー級チャンピオンのシュガー・レイ・ロビンソンなど豪華な脇役陣にも注目。フランク・シナトラが当時結婚していたミア・ファーローとの離婚のきっかけになった作品でもある。

●日本語吹替音声計約86分収録。※現存するテレビ放送当時のものをそのまま収録しております。そのため一部吹替の音源がない部分はオリジナル音声(字幕スーパー付)となっております。

原題 The Detective