初発売!日本初演も果たしたショスタコ5番は初リリース曲!1965年のステレオ収録。山田一雄&日本フィルの芸術2
「このディスクの演奏は、まず年代らしからぬ音質の良さに驚く。それ以上に演奏が素晴らしい。まず、第1楽章の序奏の、なんという濃い響き。思わず息を飲むとはこのことだ。～(後略)(平林直哉)」
こちらも衝撃のリリース!彼のディスコグラフィでも初登場となるショスタコ5番が登場します。当時この曲を既に録音していた西側の演奏(ミトロプーロス、バーンスタイン、ロヴィツキ、シルヴェストリ、等)と比較してゆったりとしたテンポで進行しながらも、凝縮度は失われていません。
当時、上田仁&東京フィルによりショスタコ作品がいくつか日本初演されていたとは言え、もちろん1965年当時(作曲者存命中)では5番でさえもレパートリーに定着しておらず、演奏には困難を極めたのではないでしょうか。それにしても後のソ連崩壊後から始まるショスタコ受容の変化を予測するかのようなダイナミックな演奏には驚かされます。
日本初演から始まる5番の日本での演奏史は、ヤマカズさん抜きでは語ることができないと言えるでしょう。

タワーレコード （2012/11/16）