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作曲家でもあり、日本有数の数学者でもある松下眞一の作品集です。初期の作品は、ブーレーズを始めとしたヨーロッパの前衛音楽の影響を強く受け、セリー形式や電子音楽を積極的に取り入れ、自らの語法を確立しました。この時期に書かれた「カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番」は、聴きようによっては、フリー・ジャズ?とも思えるほどの即興性が感じられる興味深いものです。1965年に客員教授としてハンブルクに渡欧し(もちろん数学の分野で)、滞在先で、シュトックハウゼン、ペンデレツキ、ノーノら著名な作曲家たちとも交流し、サットマリーやイヴォンヌ・ロリオら演奏家たちも彼の作品を取り上げるなど、作曲家としても実り多き日を過ごしました。1970年代の後半から、作風はロマン派的なものへと回帰していくことを考えると、この当時の作品が最も前衛的であり、また様々な試みがなされたものと言えるのかもしれません。
ナクソス・ジャパン
2011年08月15日
(発売・販売元 提供資料)
【収録内容】
松下真一(1922-1990):
1. カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番(1960)〈初演〉
竹前聡子(ピアノ)、山口浩一、佐藤英彦、熊谷弘(打楽器)、若杉弘(指揮)
録音:1960年9月12日 朝日講堂「第1回東京現代音楽祭」 ※モノラル
2. ゲシュタルト17(1970)
伊藤清、関根五郎、牧野守英(トロンボーン)、ウルズラ・ホリガー(ハープ)
本荘玲子(ピアノ、オルガン)、山口保宣、有賀誠門、百瀬和紀(打楽器)、山岡重信(指揮)
録音:1970年2月6日 東京文化会館「第4回日独現代音楽祭」
3. ピアノ四重奏のための「結晶」(1968)〈初演〉
三宅榛名(ピアノ)、林瑤子(ヴァイオリン)、瀬尾麗(ヴィオラ)、岩本忠生(チェロ)
録音:1967年7月8日 朝日講堂「日独現代音楽演奏会」 ※モノラル
4. 管弦楽のための《星達の息吹き》(1971)
読売日本交響楽団、山岡重信(指揮)
録音:1970年2月13日 虎の門ホール「現代の音楽展'70」
5. ピアノのためのスペクトル第4番(1971)〈初演〉
平尾はるな(ピアノ)
録音:1972年2月28日 東京文化会館「第6回日独現代音楽祭」
(NHK交響楽団臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」より) ※モノラル
【解説】
芝池陽子(楽曲解説)
諸石幸生(演奏論等)
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