ジャスティス、待望のセカンド・アルバムで世界制覇!!ダンス・ミュージックのルーツからさらに遠くはなれ、本作はこれまでの作品より自由であると同時にヘヴィであり、ロックとエレクトロニックという二つの音楽的言語を組み合わせながら、ポップの外周に佇むゆったりとしたオーガニックな試みを繰り出したものとなっている。 アルバムは二人のホーム・スタジオで制作され、彼らが全ての楽器を担当した。プログレッシヴ・ロックが持つ雰囲気を彷彿させるようなアルバムを作りたいという目的のもと、二人はこれまで演奏したことの無かった楽器を極めて慎重に習得し、デビュー・アルバム時の「夜の街」的な音風景を「昼の田舎」的なものに取り替えた傑作をつくり上げた。もう一つ特筆すべき進化は、時折顔をのぞかせるゲスト・ヴォーカリストの存在である。その中には「On 'n' On」と「NewLands」に参加しているニューヨークのロック・バンド、Diamond NightsのMorgan Phalen、「Ohio」に参加しているオーストラリアのMidnight JuggernautsのVincenzi Vendetta、そしてアルバムからのファースト・シングル「Civilization」に参加しているUKのポップ・シンガー、Ali Loveが含まれている。
ワーナー
発売・販売元 提供資料(2011/10/07)
ダンス・アクトのフリをしたロック・バンド!?ロック感を持つダンス・ミュージックとして、フランスを代表するエレクトロ・デュオ、ギター弾きまくりジャスティス、待望のセカンド・アルバム。 (C)RS
JMD(2011/08/04)
十字架がポッキリ折れて横たわっている、どころか表面は無惨に欠けたり苔むして、もはや前時代の遺跡のような扱いだ。ご丁寧に過去を否定してみせる様子は実にジャスティスらしいし、そういうのが好きな人は真正面から喝采を送るのだろう。で、馬力全開で暴力的な駆動輪を転がす序曲の“Horsepower"と、それに続くアリ・ラヴの禁欲的なヴォーカルをフィーチャーした“Civilization"は4年前の初作の延長線上にある。そこから聴き進めるに従って、新たなジャスティス像が立ち現れてくるという趣向だ。クイーンへのオマージュなども交えつつ全体をぼんやりとしたメランコリーで埋め尽くしていく組曲のように大仰な流れは、まさにジャケさながらのプログレ作品のよう。不思議な聴後感を残す大作(か?)。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.337(2011年10月25日発行号)掲載)