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中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、人類のあらゆる苦しみと闇、
そして祈りと希望を描く、奇跡のシンフォニー
全ての聴力を失う絶望を経て、作曲家、佐村河内守は、真実の音=「闇の音」を探求する精神の旅へと出ました。一人の少女との出会いがもたらした希望の光は、「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝き」、ついに《交響曲第1番》が完成されます。一人の作曲家の自伝的作品であると同時に、偉大な普遍性をも獲得したこの作品は、作曲者の出自(被爆二世)に関わる原爆との密接な関連はもちろんですが、いま、東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心に深く通じるものです。癒し、ヒーリングといった安易な言葉では表しきれない、魂を救う真実の音楽といえましょう。中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、ロマン派シンフォニストの系譜をそのままに受け継ぎながら、前衛主義や不毛な権威主義に真っ向から抵抗する、「現代に生まれた奇跡のシンフォニー」を、是非お聴きいただきたいと思います。
2010年4月の東京初演は、この録音と同じ大友直人指揮、東京交響楽団。終演後あまりの感動に、聴衆は地鳴りのような拍手と熱狂的なスタンディングオベーション。対するステージ上も、指揮者、コンサートマスターが何度も涙をぬぐっていたという、稀に見る演奏会だったといいます。
レコーディングは、大友直人&東響がこの長大な作品への共感を全身全霊で表現した、大変感動的なセッションでありました。ライヴではなくレコーディング収録において、かくも熱く壮絶な演奏が繰り広げられることは、たいへん稀有なことであり、収録スタッフも感動のあまり冷静さを失いかけた程です。収録初日に第3楽章を収録していた際に大きな地震がありましたが、ステージ上は驚くべき集中力で最後まで止まることなく演奏が続きました。地震があったことなど微塵も感じさせない鬼気迫るその演奏は、指揮者もオーケストラも納得の仕上がりとなり、その場にいる誰もが、セッションの成功を確信したのでありました。
日本コロムビア
2011年06月07日
(発売・販売元 提供資料)
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