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前半に見せる、これぞFBYなイントロから始まるアーバンロックポップ。それに続く、彼らが愛してやまない90'Sマノネグラ、FISHBONEなどの影響を強く感じるパンクナンバー。中盤からは、アレンジ力際立つ彼らの不動のテクニック。そして後半に向かうにつれダンス要素を含んだ、込み上げるメロディーやシンセ際立つ楽曲。そして、彼らの真骨頂アコースティックな感動的な終盤と、アルバムの華やかな彩りをまとめあげる。唯一無二な音楽を創り上げて来た彼らが、後半にみせるCEOや、BREAKBOT、DASPOPなど海外インディーシーンの影響をみせている部分も今作の新鮮さに繋がっているかもしれない。これは、いつもライブでサポートを努めるGAKUJI MATSUDA(CUBISMO GRAFICO)、TA-1(riddim saunter)の二人の 存在も大きいに違いない。その中で、全体を通して特質すべきは、非常に伸びやかなTGMXのVOCALと、3名がそれぞれ作曲したメロディーである。結成当初のFBYは、メロディーよりも、彼らの演奏技術、アレンジ能力の高さに目を奪われがちであった。しかし、今作はその技術を超越した素晴らしいメロディーの数々を収録。特にパイロット曲である" EVERYTHING"は、Aメロから一気に心を奪われてしまう。そこに、TGMXのVOCAL力が加わる訳だ。2010年から彼が始めた弾き語りでのライブが、元々しんみり歌を聴かせることを苦手だといってた彼の歌に対する考え方に変化を与え、非常に伸びやかに、そしてメロディーの良さを引き立たせている。
2011年06月22日
(発売・販売元 提供資料)
SCAFULL KINGでの10年ぶりとなる音源発表も話題となったが、こちらFBYも新作を完成! 今回はカラフルなビートが弾ける十八番のダンス・ロックを中心とした前半に、シンセ・ポップやソウルフルなミディアムを配した後半と、バンドとしての振り幅の広さがより前面に出てきた。常に新たな可能性を模索する彼ららしいが、その一方でTGMXの引き語りライヴの影響か、シンプルなメロディー志向も感じさせるのがおもしろい。
鬼頭隆生 -
bounce
vol.334(2011年7月25日発行号)掲載
(タワーレコード)
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