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漫画☆ボカン

漫画☆ボカン

続『グルメ漫画道』

グルメ漫画といえば、やはり作画:ビッグ錠&原作:牛次郎、
不朽の名作「包丁人味平」でしょう。

連載当時、週間少年ジャンプで読んでいましたが、タラリと偶然垂れた汗が味の決め手となる潮汁の話はもちろん、やはり鼻田香作とのカレー対決編、その名も「ブラックカレー」は漫画史上に燦然と輝く話でしょう。

大阪、天王寺にある小学校に通っていた当時、ジャンプを読んで興奮し、、
そのカレー対決の異様な展開と、未知のブラックカレーなるものに興味津々、遂には親を説き伏せ、
黒いカレーは専門店に実際にあり、一口だけ食べたと語る奴まで現れました。
当時日本ではまだ珍しかったインドカレーだったと思います。
食べると癖になるこのカレー、ご存知の方は当然ご存知だと思いますが、
食後にふわふわと変な心地よい気分になり、幻覚を見る、
そう麻薬入りのカレーだったのです。

おおらかな時代の産物とはいえ、スパイスを嗅ぎ分けすぎた鼻田の最後など、危険な描写が一杯!
この後、ビッグ先生と牛先生、この作品のあと、フレッシュジャンプで一本包丁万太郎を連載しますが、
やはりグルメ漫画といえばこの味平でしょう。
かつてTVで人気だった(小山薫堂が手掛けた)「料理の鉄人」が「美味しんぼ」というより、
「包丁人味平」スタイルの対決だったのが印象深いですね。

もちろん個人的にも美味しんぼには大きな影響を受けてますが、
いにしえのグルメ漫画特集は次回へ持ち越しとして、今回は最新グルメ漫画を紹介します!
前回はこちら


イルリメ ディスコグラフィ

孤独のグルメ 新装版 久住昌之/谷口ジロー

主人公の名言より抜粋

「早くご飯こないかなぁ 焼肉といったら白い飯だろうが」
「このワザとらしいメロン味!」
「モノを食べる時はね誰にも邪魔されず自由で
なんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで 豊かで」
「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」
「この野沢菜 マジメな味」
「ラーメン後の口直しの水って ラーメンの一部というくらいうまい」

祝!実写TVドラマ化「孤独のグルメ」。2012年1月より放送開始されましたね。
俳優・松重豊さんが連続ドラマ初主演となる孤独のグルメ。主人公、井之頭五郎になりきってます。

久住昌之さん原作の「孤独のグルメ」がテレビ東京でドラマ化!これは大事件です。
有名な作品ですが、内容をざっくりご紹介します。

主人公の井之頭五郎は輸入雑貨の貿易商を個人で営み、商用でいろんな街を訪れるダンディーな中年。
その仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様子を描いたグルメマンガである。
グルメといっても高級店でなく、大半が定食屋など庶民的な店であり、美味しんぼのように料理のうんちく、あるいは文化を語るものではなく、むしろ店の構えや主人の人柄、他のお客さんなどを観察し、雰囲気も含めた店の味わいを心理描写で読ませる作品である。

「名言」

を五郎が語るのが大きな魅力である。
ちなみに五郎の設定は下戸であり、酒とあうもの、というよりも白いご飯に合うものを特に好んでいる。
あと甘党でもありますね。

原作の「孤独のグルメ」は、その昔月刊「PANJA」で連載され、文庫版21刷、8万8千部のロングセラーとなっています。
発売後少し時間が経過してからネット上で火がついて売れ出しました。それに、女性にも受けがよく読者のうち4割を占め、
加えてイタリアで10万部、フランスでも大ブレイク、さらには韓国やアメリカ、ブラジルでも発売予定というからスゴイです。

久住昌之さんはドラマ化に際し
「マンガでは実在のお店をモデルにしていますが、物語はあくまでもフィクション。
だから、モデルになったお店をそのまま撮影に使うのはやめて欲しい」と要望したそうです。
先日ドラマ版で取り上げられた東京鷺宮の「豚ロースにんにく焼き」
これ、しょうが焼きの生姜の代わりでにんにくを使った料理。
あまりに旨そうで翌日自宅で再現して食べました。

久住先生と谷口ジロー先生の大ブレイクは一ファンとして、とても嬉しく思います。
原作を読んで、モデルになっているお店に行き、孤独のグルメ名言を再現するのが一部で流行しているようです。前回とりあげた「めしばな刑事タチバナ」との大きな違いはチェーン店でなく、あくまで個人経営の隠れ名店ルポになっているところとやはりその食べてる真っ最中の名言具合と言えます。

しかし、翻訳版がイタリアで10万部売れてるってホントに凄いことですよね?。
人口を調べてみると約6千万人。日本の半分ですか。感想を訊いてみたいものですw

孤独のグルメ 新装版 久住昌之/谷口ジロー

花のズボラ飯 久住昌之/水沢悦子

「ごはんがナイチンゲール!」

原作は「孤独のグルメ」と同じく久住昌之さん。
夫が単身赴任となった主人公・駒沢花が毎日なんとか手を抜いた「ズボラ飯」でやってゆく、何とも可愛らしい作品。
某番組でもコーナーがある、ちょい足しグルメなど(トーストにシャケフレーク)なんとレシピ本まで出ましたよ。
そして2012年版「このマンガがすごい!」オンナ編で堂々1位獲得。
単身赴任のゴロさんの名前が孤独のグルメ主人公と同じ名前でニヤりと
させられますが、花ちゃんの可愛さ(ちょいふっくら体型)にメロメロになります。
そう、女性向けの皮を被った「萌」系漫画だと言い切りますw
駄洒落のセンスが最高です。「ごはんがナイチンゲール!」
調理中のギャグ連発と言えば、平野レミ先生ですが、
故・和田勉さん、あるいは「何をいう、早見優、クレーン・ユー」(古っ!)
の村上ショージさんを思い出します。
ああ私はやはり関西人ですね(笑)

花のズボラ飯 久住昌之/水沢悦子

きのう何食べた? よしながふみ

ゲイカップルを通じて描く実用的家庭料理!
しかし深く読んでみると・・・

非常に実用的な料理漫画でありながら、とてつもなく深い、人間というものについて描写している作品です。
主人公は40overの弁護士、筧史朗。仕事上は伏せているが、ゲイである。
スーパーの特売品を狙って買い、パートナーの美容師のために夕食を作る、という作品が主な骨格。(とにかく料理のレシピが素晴らしすぎるのですが、後で触れます)
筧は仕事上だけでなく、自身のセクシュアリティについて親にも伏せていましたが、(3巻以降に色々事件が起こります)弁護士である以上、それなりの収入があるであろう筧は経済性を追求しつつ、自身が開放され、またパートナーに愛を表現し、共有できる「食」への異常なまでのこだわりを見せます。
印象的な台詞に「子供に将来を見てもらうなんて未来のないゲイが頼りにするのは金だけだろうが」というのが出てきます。
結婚してても、結婚してなくても、それは明け透けに言えば事実なのですが、なんというかだからこそ調理と実食が「聖域」=サンクチュアリなのだ、と深く感じさせられる作品となっています。
とにかくレシピが実用的でホントに旨そうな食事は料理嫌いの方にもお薦めです。
味覚に甘味も苦味も酸味もあるように、人生にもいろんな味付けがあって構成されているんだな、と美しい絵柄と料理に感動しつつ、作家よしながふみ先生の深すぎる描写力に気付かされる作品であります。

極道めし 永岡佑

ついに実写映画化!!
映画のキャッチコピーは
「忘れられないメシがある。忘れられない人がいる。」

舞台は札付きの極道もんたちがいる浪速南刑務所。
刑務所雑居房に収監されている懲りない面々たちは娯楽が少なく、暇を持て余している。
正月に特別に出されるおせちを賭けて、それぞれが想い出のめしを自信と自慢たっぷりに人情風味を併せて語りあい、
聞いていた人間のゴクリと唾を呑む「喉を鳴らせた数」で勝負をするという作品。
シャバ飯自慢バトル、ってことですね!
旨いものを絶妙の現実感、シズル感を持って表現出来る人っていますよね。特に関西人を自慢する訳じゃないですが、シズル感の演出という点では大阪弁の有効さ、を感じる作品でもあります。
笑福亭鶴瓶さんの語り口、と言えばご理解いただけるでしょうか。そして中にはちょい高級なものを語ろうとする奴もいるんですが、カツ丼、お好み焼きなどいわゆるB級グルメが勝利する。
そしてその人生劇場の味付けも重なって、深い感動を呼ぶ作品。犯罪者にもそれぞれ事情があって、だからこそ収監されている訳ですが、人生自体の味わいについても、(さっきの「きのう何食べた?」と通底しますが)考えさせられるものになっています。
巧みな話術だけでなく、このめしバナ・フードバトルに勝利する人達にはある共通点が!
ヒントは家庭。これは読んで見て、ぜひぜひ確認してみてくださいw

最後に・・・

という訳で2回にわたってグルメ漫画を特集してみましたが、
王道作品と言える超ロングラン作品「クッキングパパ」、「ミスター味っ子」なども読み返すと凄まじく面白い作品です。
最近では少年ジャンプ連載の「トリコ」などもありますね。食材とバトル。

「ひとり焼き肉」店がニュースになる現代。共通の話題から
プロレス、プロ野球、歌謡曲ってのが減少して行き、めしばな刑事タチバナで描かれるような
「チェーン店の味」「インスタント食品」なんてものこそが共通の話題となっているとも言えます。
歌は世に連れ、なんて申しますが、「グルメ漫画」が現す世相、現代ニッポンの姿が感じられる名作を取り上げました。

さて、次回は仮題「人はなんで生きるのか」なんてちょっと大袈裟でトルストイみたいなテーマで特集いたします。
ご期待ください。

古本トラベルミン / いまむらたかや

近況

近況
商店街が好きです。
関西在住時代は特に天神橋筋、千林大宮、駒川、鶴橋など長く広く深い商店街によく行ってました。
東京へ越してから、ここ最近開拓をしています。最近行った中では戸越銀座~武蔵小山の商店街が特に良かったですね。

ところでイルリメこと鴨田潤くんの初の小説集が刊行されました!
文学賞穫ってくれないかな?!
鴨田潤「てんてんこまちが瞬かん速」

鴨田潤「てんてんこまちが瞬かん速」

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