カスタマーズボイス一覧

Le Train / Le Chat / Philippe Sarde

「離愁」というサルドの最高傑作を筆頭に、日本未公開作品も多く詰めた、ファンにはたまらない一枚だ。
 個人的なお勧めは「帰らざる夜明け」のテーマ曲。悲劇を彩るギターとストリングスの音色が胸を打ちます。

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ホロホロチョウさんが書いたカスタマーズボイス

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収録当日は会場の前方で聴いていました。この日の陽水さんのコンディションは...良くなかった気がしていたのですが、改めてブルーレイで聴いても、終盤の数曲以外は、やはり声が出ず、伸びず、な印象でした。毎回絶好なコンディションにはなりえませんが、商品化されたという観点では難しい結果になりました。

「不世出の音楽の巨人にも、等しく時の経過が襲う---」残された複雑な感慨。確かに、60代以降は声域は狭まり、近年は筋肉の衰えか、声量を求めないクセの強い歌い方になっているのは承知していました。でも、それだとライブの場合、折角のアレンジが活きて来ない...いや、そんなことは陽水さんご本人が考えることですし、その上で活動されていくでしょう。

コロナにより陽水さんもまた、先の見えぬ長い休息にあります。50年を超え、これからは短時間でいい、好きな歌を、想いのまま、でもストレートな歌唱が聴ける日を私は待っています。

映画そのものの完成度は決して高いものではありませんが、フィリップ・ロンビが、ロンドン響を指揮して完成させた音楽は、紛れもない一級品です。
近年で、これぐらい心に響くサントラは珍しいと思います。是非、付属のDVDで、製作の過程も見て欲しいもの。ロンビのさらなる活躍にも注目です。

ふたりの作曲家による異なる音楽のバージョンが存在するこの映画。日本ではこのモリコーネの音楽が使われました。
 ストリングスをメインに、70年代モリコーネの美しいメロディが基調になっています。こちらを気に入った方は、是非アレクサンドル・ザツェーピンによるロシア盤も聴いて欲しいです。これとはまた違う、悲劇的な美しさと緊張感が、たまりません。

 まさに、映画音楽の歴史を引き継ぐ逸材、フィリップ・ロンビ。映画も本国ではヒットし、その後も新しい作品を作り続けている超多忙なひとり。
壮大なオーケストレーションに、自ら演奏するピアノ。その美しい競演は聴く者を皆圧倒させる。この映画の音楽の製作や収録風景などがDVDに収められているが、音楽をじっくり聴きこんで、なおかつ惚れ込んでしまった私がみると感動は何倍にもなる。初心者にもお勧めの一枚だ。

それまで、エイナウディのことは全く知らなかっただけに、劇中で流れる曲の数々を聴いて、映画の謎を探るよりも、この音楽を書いたのは誰だ?のほうに力が入ってしまった。
特にラスト。エヴァがデブノーの森の墓に原稿を備えるシーンで繰り広げられる旋律には脱帽。これで一気にエイナウディに取り付かれた。

Atonement

OST

5:

★★★★★

今世紀に入って、一気にその実力を世界に知らしめたダリオ・マリアネッリ。アカデミー賞も獲得した本作では、タイプライターを用いた悲劇を予感させるオープニングからかなり期待させる内容。もはや名コンビともいえるピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーテの演奏も素晴らしく、心に残ること必至の一枚。「ダンケルクの哀歌」などに顕著な男性コーラスは感動的。マリアネッリを知るためのよい一枚。

本編はどちらも見たことのない作品だが、これはどれも美しい。しっとりした、女性向きのサントラ。70年代のモリコーネ作品に特徴的な美しさはこのカップリングにも出ている。

海を渡り歩いたマルコ・ポーロ。その人生を象徴するかのように、西洋と東洋のメロディーが融合し、限りなく美しく響き渡る。荘厳的でもあり、まるで現実を飛び出して、美術館にでもいるような気分になる。たっぷり100分を超えるトラック。絶対お薦めの一枚。

評価がやや低いのはやはり作品を見ていないから(見れないから)。美しいストリングスは良く分かるけれど、どこか盛り上がりにかけているような気がします。こういうとき、作品を見ているとまた違ってくるのでしょうが、未公開作品とあっては評価が難しいです。

この映画は、ダニエル・ダリュー以外はどの出演者も皆吹替えなのですが、よく出来た作品です。特にドルレアック姉妹の吹替えは見事です。ほとんど分りません。吹替えってことさえ忘れるぐらい、素晴らしいナンバーが並びますよ。

これだけ入って、この安さ。まさにこのシリーズならではです。ドルリューの、比較的旧い作品を集めたこの一枚では、いつものドラマティックなスコアからノリのいいスコア、さらにはちょっとサスペンスフルなものまで盛りだくさん。でも、やっぱりドルリューなのです。

ホラーのイメージがあるゴールドスミスですが、これは全く違う一面を覗かせた一枚。そのピアノの旋律。そう、葉っぱから雫がこぼれ落ちるような感じ。ガラスのように繊細なメロディー。

主演2人の円熟の演技。愛を貫くことで、彼らは死の道を選んだことに。。。戦下の究極の愛の形。サルドの傑作スコアと共に、長年待ち望まれたフランス映画の秀作が遂にDVD化。コメンタリーも予告編もないのが惜しまれる。

この名盤にして、なぜこれほどまでに簡易なジャケなの?ブックレットもないなんて。せっかくモリコーネの牧歌的な、しかし力強さを感じさせる名曲揃いの一枚なのに…。それと、たぶんモノラル音源なのかな?私は気にしないけど、デジタル音源派の方は要注意。

今回の発売はどんな曲構成なのかはわかりませんが、既に数年前に日本では完全盤が発売されましたから、それと同じものでしょう。何たって映画は未公開。ソフト化すらされずの幻の一作。荘厳な音楽に彩られたこの映画は一体どんなものなのか。気になります。

今やDVDも廃盤のカルト・ムービー「暗殺の森」と、「ある愚か者の悲劇」の音楽がカップリングされた一枚。「暗殺の森」の音楽は、なぜかオープニングとエンディングの曲が未収録で意外ですが、聴きどころがタンゴやワルツにあったりするところは、ドルリューサウンドとしてはかなり珍しいところです。でも、1曲目はいつもの美しいものです。

確かにこれはサントラではありません。しかし、バリーのファンなら誰でも彼の映画での仕事を思い出します。このアルバムの源は、「愛と哀しみの果て」の大河の如くゆったりとしたメロディーにあるように感じます。空と大地、そして水の存在がとても強く感じられます。そこから情景が、映像が浮かび上がってくるかのように…。
バリーファンと自称するなら、これも必ず聴きましょう。

 クロード・ソーテは音楽にもかなりのこだわりをもった映画作家でしたが、このアルバムではそのこだわりがよく出ていると思います。サルドのデビュー作になった「すぎ去りし日の・・・」から始まる、ドラマティックで、物悲しくて、でもどこかで懐かしさと温かみが感じられる、時には「ギャルソン!」のように楽しい曲まで珠玉のメロディーが並びます。
 絶対お聴き逃しのないように!

「黒い瞳」という映画は、芸術性と商業性を見事に兼ね備えた傑作でしたが、音楽も超最高傑作でした。なんと素晴らしいテーマ曲!これが映画のオープニングではなくて、エンディングに流れるから感動も倍増するのです。
 フランシス・レイ。ドルリューも顔負けの正統派のメロディーを書けるとは思っていませんでした。どなたも必聴です。

ドルリューのいわば晩期の作品に当たります。そのためか、それまでに書かれたいくつかの作品のメロディーが散りばめられている気がします。例えば、トリュフォー作品の「恋のエチュード」と「隣の女」です。よく似ています。「暗殺の森」の香りもほんのりします。でも、テーマ曲のドラマチックなところはさすがです。正統派のスコアが好きな方にはお勧めです。

「離愁」というサルドの最高傑作を筆頭に、日本未公開作品も多く詰めた、ファンにはたまらない一枚だ。
 個人的なお勧めは「帰らざる夜明け」のテーマ曲。悲劇を彩るギターとストリングスの音色が胸を打ちます。

モリコーネの、荘厳な雰囲気漂う傑作でしょう。「ルーブル美術館」のBGMともなった、あの時代すら感じさせるストリングスとピアノ、そしてコーラス。CMで使われていたから・・・なんていう理由から聴くのは悲しいすぎる。映画は公開されず・・・だけど、絶対持っていて損はしない一枚です。

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