カスタマーズボイス一覧

パノラマ・ハウス / マザー・グース

ウエストコーストな仕上がりだった1st「インディアン・サマー」からわずか半年で届けられたセカンドアルバム。都会的で洗練されたシティー・ミュージックに急成長、①、②、⑤、⑥と聴きどころ多いです。ジャケットのイラストは松任谷由実によるもの。

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ツボルドバードさんが書いたカスタマーズボイス

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(全20件)

マーク・ワインシュタインのラテンジャズセッションにも参加、ラファエル・コルティーホ等とも華々しい戦歴を残すプエルトリコのパーカッション奏者:カコが60年代に放ったブーガルー・ラテン名作。モータウン・サウンドやロック&ロールのリズムをプラットフォームにラテンの血を注入!のタイトル曲⑧。踊る以外に目的はありません。

同じNYラテンでもHAR-YOU PERCUSSION GROUPが不良青年による衝動のラテンジャズなら今作は手練れの猛者たちによる怒涛のラテンジャズ!➀とかマジ熱い。ビートルズのカバー②は「ミッシェル」を疾走感あふれる狂気じみたアレンジでかましてます。キップ・ハンラハン関連作品、例えばジェリー・ゴンザレスの「ジャ・ジョ・メクレ」なんか好きな方はきっと気に入るデンジャラス感満載の一枚。

レーベルとしてのサルソウルもこのアルバム無くして存在せず。ニューヨリカンきってのソウル・マン、ジョー・バターンの人気作。静かに始まり突如疾走する⑥「Latin Strut」やカッティングが心地よい⑨「Aftersower Funk」が出色ですが、CDには当時アルバム未収録12インチの⑩「Continental Square Dance」が収録されてるときてる!

何が良いって聴きやすい。50年代からラテン・コンゴ奏者の第一人者として不動の地位を築いたレイ・バレット師匠のCTIリリース人気作。①こそストリクトリーなラテンですが、スティービーワンダーのカバー「Pastime Paradise」である⑤や④はCTIらしい心地よさ/流麗さを纏ったラテン・フュージョンの好盤に仕上がっております。

90年代ロンドンのクラブジャズシーンでは既にレア・グルーヴとして再発見され、無数のコンピに収録されてますが未だ原盤の価値は高く、クラシックスの名を欲しいままにしている名作。⑤「Welcome to the Party」があまりにも有名ですが➀⑦等も素晴らしい。ゲットーユースの熱い衝動と携えられたジャズ・ラテンマナーの幸せな出逢いがここに。

人物、録音詳細は上記解説を参考に。マイナーレーベルとは思えない多彩な楽器、ミュージシャンが参加してあり単なるフォークロックアルバムの範疇を大きく逸脱。ソフトロックの様な瑞々しいアプローチも多く、聴感では初期ネッド・ドヒニーやジェシ・コリン・ヤング(ヤング・ブラッズ)、トニー・コジネクあたりが好きな方なら気にいること間違いなし。ビバ・ミネソタ!

ミネソタはミネアポリスのフォークシーンは独特。米フォークロックの大らかさと英国のトラッドの繊細さを同時に併せ持つ作風が多く、70年代SSWファンの間では特別な場所。特にディランが詣でたスタジオ「サウンド80」で録られた作品は名作多し。セッションギタリストの彼が残した本作もそんな条件をすべて満たした1枚です。ウッドベースがたまりません。

残された3枚のアルバムに張り詰める寂寥感を吹き込んで早逝も、近年の再評価にて英国を代表するSSWとなった彼のデビュー作。ジョー・ボイド&フェアポート・コンベンションのバッキングも含め、UKフォーク・ロック最良の1枚、とも言えますし豪華なストリング・アレンジからも当時のアイランドレコードの期待値をうかがわせます。出自からか中近東の旋律や、ウッドベースをフィーチャーしてるのも他で得難い聴感。

レオン・ラッセルのあのアルバムやJ.J.ケイルのあのアルバムのリリースで名高いシェルターレコードからのリリースで、こちらもカントリー・スワンプの名盤としてマスト・リスンです。ドナルド・ダック・ダン等STAXサウンドを体現した最強バックを従えた①から持ってかれます。メロウな③も良い。⑦なんかフィドルやバンジョーも入ったファンキースワンプで言うことなし。

全体的に朴訥としたゴスペル・カントリーフィーリングに包まれた至福アルバムですが、まずはイーグルスの「デスペラード」を先取りしたアルバムタイトル曲②が滲みまくり。ストリングアレンジはエウミール・デオダートなんすね。72年の作品ですが後のAORの先鞭としてグラディ・テイトのドラムやチャック・レイニーのベースがグルーヴィンな③も聴き逃せません。

他のことは大体、上の解説にありますので省略しますがこれだけ言わせて!このアルバムを単純なシティーポップ・アーバン名作ってだけじゃなく、特別にタイムレスな作品にしている楽曲はムビラ調のポリリズムに導かれ霧中のような南さんの歌声が顕れては消える⑩「スフィンクスの夢」でしょ!個人的坂本さんのベストワークスです。

73年作品。はっぴいえんどとしては個人的に「風街ろまん」よりよく聴くかも。大瀧さんのペンによる楽曲が減り、細野さんと鈴木茂さんがホームラン量産体勢に入る瞬間の作品です。細野さん印の「風来坊」「相合傘」、鈴木茂さんらしいのはどれだろう、「さよなら通り3番地」「明日あたりはきっと春」かな?

79年に日本コロムビア/ベターデイズから発表された作品。坂本龍一プロデュース、鍵盤に矢野顕子、益田幹夫。ドラマは村上ポンタ秀一、高橋ユキヒロ。ホーンに清水靖晃、本多俊之。マイルスのカバー④だけでなく全編テンションの高い、ハイブリッドなフュージョンの名作。香津美氏と教授の⑥は今で言うバレアリック・フローティン・アンセムですね!

当時のアナログ盤ではA面①〜④が「NEW YORK SIDE」、B面⑤〜⑧が「L.A. SIDE」で構成、チャーリー・カレロ率いるNY勢との結晶「WINDY LADY」、同時期のネッド・ドヒニー諸作とのシンクロを感じずにはいられないLAサイドの「迷い込んだ街と」は必聴です。まだ青さが残るこの頃の達郎さんの歌声は、カッコいい!!

①「風になれるなら」のコーラスは大貫妙子。シュガーベイブの余韻を湛えた始まりでノスタルジックです。でも②で突如アイランドレゲエとなり、③含め当時のリアルなウエストコーストカルチャーを体現し奥行きを広げます。そのあとの④こぬか雨…シティー・ポップ屈指のA面ですね!!坂本龍一のストリングアレンジがモダンなのもこの盤が色あせない、もう1つの要因かも。

リリース当時のアナログではA面4曲が鈴木茂、B面4曲が松下誠でアレンジを二分してます。AOR〜パワフルなギターソロも入る松下誠アレンジの後半楽曲が昨今の再評価どころですかね!でも鈴木茂手掛けるA面のノスタルジックな元祖アーバンの方が落ち着く、という方もいらっしゃると思います。

83年のデビュー作は坂本龍一全面プロデュース(でも作詞作曲は全て飯島真理!!!!)。可愛らしい歌声にも確かな歌唱スキル、ホントにずっと聴いてられます。③「My Best Friend」がベストだと思いますが教授の天才的なアレンジが暴走寸前の④「Love Sick」も一聴の価値あり。

吉田美奈子が全面プロデュースしたセカンドアルバム。潑剌とした「シグナル」や「会えない時も」がその収穫ですが、実はストリングスとホーンアレンジで清水靖晃も参加。彼の未来のVAPOR WAVEを先取りしたようなアレンジが才気走る①「Marcy Deerfield」が今聴くとベストかも。

林立夫、鈴木茂らティンパン人脈が参加しており、トータルの雰囲気は鈴木茂の「ラグーン」に近いです。トロピカルアーバンな「太陽のひとりごと」、オルードタイム調の南佳孝とのデュエット「うわさの男」はタイムレスなシティー・ポップ・アンセム。

ウエストコーストな仕上がりだった1st「インディアン・サマー」からわずか半年で届けられたセカンドアルバム。都会的で洗練されたシティー・ミュージックに急成長、①、②、⑤、⑥と聴きどころ多いです。ジャケットのイラストは松任谷由実によるもの。

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