ハート・ロッカー＜期間限定価格版＞

キャスリン・ビグロー、他

4：

今作は、冒頭に掲げた言葉、「戦争は麻薬である」を多重的に訴えてきました。戦争の異常さを「体感的」に鑑賞者の精神に植込むという側面においては、比類のない映像作品だった。と、評価を致します。 制限文字数では語り切れず。完成版はこちら http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-104.html

ゴッドファーザー PART II ＜デジタル・リストア版＞

フランシス・フォード・コッポラ、他

4：

２代目・マイケル　と、父親・ヴィトー　の「感情の相似　―　似ている点」と「環境の相違　―　違う点」が絡み合いながら、“成長と成功”　を堪能できるもの、と大きな勘違いをしていました。　結果　“憐れなほどの格差”に苛まされることになりました。
制限文字数では語り切れず。完成版はこちら
http://ouiaojg8．blog56．fc2．com/blog-entry-94．html

サマーウォーズ スタンダード・エディション

細田守、他

4：

今作にある、アニメならではの“神がかり”的な素晴らしい映像世界は大いに評価をします。しかし、「血族による 【情】的コミュニケーション」 と「ネット上の【無関心・無責任】コミュニケーション」との対比を強調できなかった残念な作品。と評価をさせて頂きます。完成版、ネタバレ注意→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-102 .html

州崎パラダイス 赤信号

芦川いづみ、他

4：

川島雄三　という天才が、 日陰者の視線から、日本の近代化と経済成長の　「予見」　を　語っていたことに対して 、

社会学的な価値を見い出せた作品。　　と、評価します。

完成版はこちら、ネタバレ注意　→　　http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-98.html

スラムドッグ$ミリオネア

ダニー・ボイル、他

3：

■「取り調べ室」（現在）⇔「クイズ＄ミリオネア」（ちょっと前の現実）⇔「ジャマールの半生」（過去）という構造に狂喜しながらも■ジャマール→「クイズ＄ミリオネア」←　ラティカ　という終盤の盛り上がりを捻出できた構図までもを活かすことができなかった、残念な映画でした。完成版はこちらまで、ネタバレ注意。→　http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-99.html

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

デヴィッド・フィンチャー、他

4：

■ブラッド・ピットが　「ブラピ」　でなかった　■監督の不可解な自制　■非連続的なキャラクター付けの予感　を今作が改善するのかを興味深く観察しました。そして、 「逆行する大時計」　にみる　芳醇なる映像世界がラストの８分に押し寄せてくる快感に身をまかせたのです。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意。→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-95.html

緋牡丹博徒 花札勝負＜期間限定出荷版＞

加藤泰、他

4：

今作の鑑賞は
■ 映像演出的には 【 ローアングルの深遠なる世界 】 に 狂喜し、■ 人物描写的には 【 奥床しさが漂う任侠映画であること 】 に 驚嘆し、■ 個人的には 【 加藤泰監督作品の共通項探し 】 に 興じた
素晴らしい映画体験となりました。
完成版はこちら。ネタバレ注意→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-93.html

見知らぬ乗客 特別版

ファーリー・グレンジャー

3：

オープニングの車内シーンが非常に素晴らしく、これから始まる　「交換殺人」　というトリッキーなサスペンスに嫌がおう上にも期待が高まりました。しかし、中盤は肩すかしを喰らい、諦めかけたところに突如として 「メリーゴーランド」　が恐怖の拷問器具に変貌！！
こんなところに、ヒッチ作品の奥深さを感じたのでした。完成版はこちらネタバレ注意
http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-4.html

おくりびと

滝田洋二郎、他

4：

今作を　「フラガール」　　や　　「ウォーターボーイズ」 のように　「納棺師」　という未知なる種目にチャレンジしていく
「パフォーマンス系映画」　の一種　のようなものだと早合点していました。　実際は、　「納棺師」　となったことによって大きなトラウマを克服していく、　「魂を救済する」　物語　　であったのです。
完成版はこちらまで。　ネタバレ注意！→
http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-97.html

アラビアのロレンス 完全版（2枚組）

デヴィッド・リーン、他

4：

今作が放つ、【　開始３０分における、空前絶後のパワー　】 と、【　ヒーローが狂い腐っていく、負のパワー　】。　この相反する強固な　「二面性」　が、制作後４０年を経た現在においても、名作として鑑賞され続ける今作の　「レゾンディーテル　（存在理由）」　であったと悟りました。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-72.html

ムーラン・ルージュ

バズ・ラーマン、他

3：

現実における主人公二人の想いと劇中劇の恋模様、　この二つの恋愛がパラレルに進んでいるとばかりに思っていたら、いつの間にか　一つの太い線に紡ぎ上げられていた。　やられた ! 　【 「現実」 世界 と 「虚構」 世界 の交錯 】　この映画的構造によって、嫌がおう上にもボクの映画的興奮はかき立てられてしまったのです。

完成版はこちらまで　→
http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-1.html

殺しの烙印

宍戸錠

4：

「ＡＴＧ映画前夜」 の１９６７年に、こんなにも観念的な要素を取り入れて映画を作り上げてしまった鈴木清順監督の先進性に瞠目致しました。
埠頭での決闘シーン。自動車下の匍匐前進の映画的興奮に酔いしれながらも、この楽しさを理解できなかった日活上層部の不調法を悔やんでも、悔やみきれない気持ちに襲われたのでした。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entr y-2.html

ウォーターボーイズ スタンダード・エディション（1枚組）

矢口史靖、他

3：

「行動」　を起こす為の　“キッカケ"　訴求が希薄であったため、
「男のシンクロ？」　の必然性を感じることができずに、
彼らの活動の薄っぺらさばかりが気になってしまいました。

とは言え、 パフォーマンス系映画の王道である、
「クライマックスにおけるパフォーマンス大成功！」　
のカタルシスに身を委ねた映画体験となりました。

分割感想文はこちら→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-3.html

ディパーテッド

マーティン・スコセッシ、他

3：

全ての期待と全ての矛盾。　そんなものを　「続けざまに鳴り響いた３発の銃声と、最後に響いた１発の銃声」　で刹那的に清算してしまったマーティン・スコセッシ監督の豪腕に、完璧にねじ伏せられてしまいました。 完成版はこちら→ http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-57.html

天然コケッコー＜通常版＞

山下敦弘、他

5：

今作を鑑賞して　　【　終わりがある　儚さ　】　　【　終わりがある　愛おしさ　】　【　終わりがある　美しさ　 】 をしみじみと感じていきました。 終わってしまうから、そして、変容してしまうからこそ、この一瞬一瞬が愛おしい。 そんな　　小津安二郎映画にみる美学 　を思春期の彼らの物語の中に見つけたのでした。 完成版はこちらまで　→　http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-77.html

バタフライ・エフェクト プレミアムエディション

エリック・ブレス、他

3：

■　「カオス理論」　にインスパイヤーされた今作のプロットは良い。 ■　オープニング・タイトルもイマジネーション豊かで秀逸な出来だ。 ■　エンディングも情感に訴える素晴らしいものであった。 が、しかしだ、この素晴らしい要素を結びつけるべきディティールの数々が、残念ながらボクの期待をことごとく裏切っていったのです。 完成版はこちらまで→http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-84.html

緋牡丹博徒 花札勝負

加藤泰、他

4：

■　映像演出的には　【 ローアングルの深遠なる世界 】 に　狂喜し、 ■　人物描写的には　【 奥床しさが漂う任侠映画であること 】　に　驚嘆し、 ■　個人的には 【 加藤泰監督作品の共通項探し 】　に　興じた 　素晴らしい映画体験となりました。 　完成版はこちらまで →http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-93.html