昨晩は、六本木のCLUB"SUPER DELUXE"で有限責任中間法人MORE TREESの立ち上げイベント!? に参加。 発起人の坂本龍一、桑原茂一、細野晴臣、高橋幸宏、中沢新一のご歴々に加え、ミュージシャン、環境系のNGOやNPOの方から、一般のお客さんまで総勢!といっても300名しか入らないCLUBなのでごったかえしていました(笑)

内容はトークあり、LIVEあり、映像あり……と、坂本さん曰く「正しい事ばかりいっていても結局伝わらなければ意味がない。面白かったり、楽しかったり、エンタテイメントされていて、且つ正しい!」と言うことです。

この活動は、地球の温暖化は世界共通の認識になりつつあるけれど、CO2を出さない為にもっと自然エネルギーに目を向け(やわらかく言うと…)、実際に植樹を行ったり、自然エネルギーに依存する社会に移行するために活動している人たちをサポートして行こうと言うもの。

昨今、原子力だけがCO2を排出しない唯一の方法で、ウラン資源の争奪戦が始まった…的な報道も多い中、本当にそうなのか、もっと各自が色々知って判断すべきではと。　例えば、これ、音楽ではもう当たり前の感覚。TVやチャートに出で来る音楽だけが素晴らしいのか!?って言ったら、今どき誰もそうは思っていないでしょ(笑)　でも、何故かこの手の問題になると何故か人から言われた事をそのまま信じてしまう(別にウソといっているわけではございません)事に???覚えるのは、多分必然?皮膚感覚?に近いと思いませんか。

昨晩は、例えば…

電力は貯められないので、一日で一番電力消費量が増える昼の2-3時くらいのピーク(しかも年間一番高い時-もちろん年間に何日間もない)に備えて発電所は建設されていること。要するに、常に100%稼動している訳ではなく、何らかの方法でピーク時の電力消費量や機会を抑えることでクリーンエネルギーに移行しても大部分の電力がまかなえる事。

個人の電気料金は使えば使うほど高くなるけど、企業は使えば使うほど安くなる料金体系。これを、企業と個人が同様の料金体系(使えば高くなる)にするだけで、企業努力が働き、電力消費が20-30%落ちるといわれている事。　もしくは、企業が自分で発電を行い始める事(麒麟ビールは既に工場一つを自家発電にしているらしい)

家庭の電力消費の2/3はほとんど冷蔵庫やTVなど限られたもので占められていて、それらの家電製品を省エネタイプに換えるだけで電力消費がかなり落ちる事。

日本の各家庭に8畳分の太陽光発電装置を設置すると、日本の電力消費をまかなえるという説があること。

…もう政治のような難しい話でなく、自分達がシステムで変えていく事ができるとわかっている事等の話があったり、人文学者の中沢新一さんからは、森林と文明に関する歴史的解説や、仏教や儒教と日本人のこういった問題に対する反応の分析など…かなり興味深い6時間!!!(立ちっぱなし&ちょっとお酒も…)　

実は、今年のタワエコはこのMORE TREESと夏の間FESなどでも活動を一緒に行う予定。ま、具体的なことはまだ公開できませんが…

要は、環境や社会についてのもっと色々な情報を知らせていくのもタワエコの役目!!　なぜなら、音楽のタワレコはずっとそうやって色々なオルタナティブな音楽情報を提供してきたのだから。　そして、これからは、単に"情報"として提供するだけでなく、"コミュニケイション"を取っていくという事。

音楽だけでなく、社会や環境についても色々なオルタナティブな視点を提供する事は＝コミュニケイション。　言うまでもなく、音楽を聴いている自分も皆さんも社会の中で生活しているのですから。