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掲載: 2006年09月25日 17:50

更新: 2006年09月25日 17:50

文/  タワエコ


先週末より原宿クエストホールで開催されているMSF(国境なき医師団)写真展 POSIT HIV+〜エイズin アフリカに行って来ました。

写真の展示意外に、実際にアフリカで治療を行う医師達のドキュメントフィルムの上映や、ケニアの治療施設の副責任者ベアトリスさんによる写真の解説などが行われています。(ベアトリスさんの日本滞在は水曜日まで)

HIVと言うとエイズ等の病気に関係した人だけの問題ではなく、これは社会や政治や経済と深くつながっている問題で、実は自分達の身近な問題とも無関係ではない事がわかってくるような内容でした。

例えば、現在HIVの体内増殖を抑制する薬"ARV"が既に発明されているにもかかわらず、先進国の製薬会社の特許により非常に高価なものとなっており、必要としている人たちにすぐ届かない。これって、我々が使わせられている薬と同じ構造ですよね。

また、戦争→紛争地域への季節労働者や軍隊の流入→性職業者の流入→HIVの感染→感染した成人の死→孤児の急増→貧困→戦争という悪循環。その輪の中には、大国の思惑や、大企業による安い原料調達や労働力調達などの思惑も複雑に絡み合って、例えばHIVで親がなくなった孤児が安い給料で耕作したカカオからできたチョコレートを我々は知らないうちに食べていたりします。

HIVやエイズは決して病気だけの問題ではなく、われわれの住んでいる社会と同じ問題を多く含んだテーマでだと思います。

この写真展は9/30(土)まで。会場も原宿駅のすぐそば。入場無料です。皆さんも是非足を運んでみてください。

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