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カテゴリ : event  cinema  present 

掲載: 2011年07月20日 12:00

更新: 2018年08月07日 05:14

文/  intoxicate編集部

【プレス プレゼント】日本未公開作品をまとめて観ることができる、三大映画祭週間2011

世界の名だたる賞を受賞した作品でも、日本では公開されない作品も多々ある。そんな気になってはいたが、という良質な作品ばかりを9本まとめて映画祭として公開されることになった。気合をいれて、通いつめてほしい。お徳な、5 回券¥5,000がお勧め。

貴重な本映画祭のプレスを、3名様にプレゼント! 締め切りは、8/10(水)必着。


応募方法
『三大映画祭週間2011』プレス希望とご明記のうえ次のアンケートにお答えいただきハガキ・E-MAILにてイントキシケイト編集部宛にお送りください。お名前/年齢/性別/ご職業/ご住所/お電話番号もお忘れなく!
アンケート
① タワーレコードの利用回数は月に何回くらいですか?よくご利用になるお店は?
② 1ヶ月にどのくらいCD/DVDを購入しますか
③ 1年間に何回コンサート/映画館に行きますか
④ あなたの好きなアーティストは誰ですか?
⑤ 旅行するとしたらどこに行きたいですか?
⑥ 興味のある分野は(複数回答あり) ①音楽 ②映画・DVD ③バレエ・ダンス ④オペラ ⑤ミュージカル・演劇 ⑥美術・展覧会 ⑦書籍 ⑧オーディオ・ホームシアター ⑨カメラ・写真 ⑩インテリア・家具・雑貨 ⑪車 ⑫ファッション ⑬部屋の防音
⑦ intoxicateへのご意見ご要望、特集で取り上げて欲しい事は?
⑧ TOWER RECORDS ONLINEを利用したことがありますか?
⑨ タワーレコードからの情報をお送りしてもよろしいですか。よろしければe-mailアドレスをご記入ください。
宛先はこちら
ハガキ:〒150-0031東京都渋谷区桜丘町8-9メイセイビル1F
E-MAIL:intoxicate@tower.co.jp
応募締め切り:8/10(水)
当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます
※ 応募に際してご記入いただいたお名前・ご住所・ご連絡先等の個人情報は当選はがきの発送 のほか、弊社及からの各種ご案内(イヴェント、アーティスト情報など)、アンケートの統計資料に作成いただくことがございます。ご記入いただきました情報 はタワーレコード株式会社にて保管し、当選者様の発送先を弊社指定の宅配業者に開示する以外、第三者へ提供することはございません。タワーレコード株式会社のプライバシー・ポリシーに関しましては、次のサイトをご参照ください。https://tower.jp/info/privacy/
※ プライバシー・ポリシーに関するお問い合わせは、次のメール・アドレスにてお願い申し上げます。info@tower.co.jp

『ハッピー・ゴー・ラッキー』
©2007 Untitled 06 Distribution Limited, Channel4 Television Corporation and UK Film Council. ?All Rights Reserved.


‐世界最高峰の映画祭から選びぬかれた映画の現在‐
三大映画祭週間2011
開催期間:2011年8月13日(土)~8月26日(金)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
配給:熱帯美術館
配給協力:グアパ・グアポ
前売券:5 回券¥5,000 3 回券¥3,900 1 回券¥1,500 (すべて税込)
当日券:一般¥1,800 大学・専門・高校生¥1,500 中学・小学生・シニア¥1,000

『終わりなき叫び』2010年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞
監督・脚本:マハマト=サレ・ハルーン
出演:ユースフ・ジャオロ、ディオク・コマ、エミル=アボソロ・ムボ
2010年/フランス・ベルギー・チャド/シネマスコープ/92分
原題:Un Homme qui Crie英題:A SCREAMING MAN

物語:現代のチャド。アダムはかつては水泳のチャンピオンに輝いた60歳代の男で、高級ホテルでプールの監視員をしている。しかし、ホテルは新しく中国系のオーナーに代わり、彼は自分の仕事を息子のアブデルに譲るように強要される。激しい怒りに駆られ、アダムは自分が社会的に辱めを受けたと感じる。
一方、チャドは内戦の混乱の最中であった。反乱勢は政府軍を攻撃している。政府は市民に「戦争への参加」を求め、敵に対して戦える年齢に達した志願者に金を与えていた。地域の区長は度々アダムに参加するように強要する。アダムに金はなく、いるのは息子のみだったが…

監督プロフィール:1961年チャドのアベシェに生まれる。パリで映画を、ボルドーでジャーナリズム論を学ぶ。地方紙で数年に渡って執筆活動を行った後、1994年に初の短編作品‘Maral Tanie’を発表する。1999年には初の長編作品‘Bye-Bye Africa’がヴェネツィア国際映画祭にノミネートされ、最優秀初監督作品賞を受賞する。その後の制作作品には、‘Abouna, Notre Pere’(2002年、カンヌ国際映画祭監督週間選出)、‘Daratt, Dry Season’(2006年、ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞)がある。

≪フィルモグラフィー≫
1994年 Maral Tanie (監督/短編)
1996年 Goi-Goi (監督・脚本/短編/15分)
1996年 Sotigui Kouyate, Un Griot Moderne (監督/ドキュメンタリー/52分)  
1999年 BYE-BYE AFRICA (監督・脚本/86分)
2001年 Letter From New York City (監督/短編/13分)
2002年 Abouna, Notre Pere (監督・脚本/84分)
2005年 Kalaya (監督/ドキュメンタリー/52分)
2006年 Daratt, Dry Season (監督・脚本/96分)
2008年 Expectations (監督/短編/28分)
2008年 Sexe, gombo et beurre sal?(監督・脚本/TV/81分)
2010年 終わりなき叫び(監督・脚本/92分)


『キナタイ‐マニラ・アンダーグラウンド‐』2009年カンヌ国際映画祭監督賞受賞
監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:ココ・マルティン、フリオ・ディアス、マリア・イサベル・ロペス
2009年/フランス・フィリピン/ヴィスタ/110分
原題:KINATAY

物語:ペッピングは新しく生まれてくる子供のために、若い恋人との幸せな結婚を控えていた。貧乏な警察学校の生徒である彼には、金を稼ぐ機会があればそれをみすみす逃すことなどあり得ない。すでに、ちょっとしたサイドビジネスとして麻薬の売買に関わって小銭を稼いでいたペッピングは、汚職に手を染めていた友人からの魅力的な金額の仕事の申し出を簡単に受けてしまった。
すぐに彼は暗黒社会への強烈な道を辿ることになり、誘拐や美しい娼婦への拷問を体験する。精神を病んだ殺し屋に支配された悪夢のような一夜の中でおののき、助けを求めることも出来ず、ペッピングは自分の中にも殺し屋と同様の殺意が潜んでいるのではないかと考え始めるが…

監督プロフィール:フィリピンのサン・フェルナンドに生まれ、マニラ大学サント・トメ校で美術と広告を専攻する。TV/映画/舞台の分野でプロダクションデザイナーとして数々の傑作に参加し、また、広告分野でも「プロクター&ギャンブル」「マクドナルド」「サンミゲル」等のトップ企業のデザインを担当する。初監督作品‘Masahista(The Masseur)’が2005年ロカルノ国際映画祭で金豹賞(ビデオ部門)を受賞する。続く2006年の‘Manoro(The Teacher)’がシネマニラ国際映画祭で最優秀作品賞と監督賞を受賞し、その名を確立する。2007年の‘Tirador(Slingshot)’が2007年マラケシュ国際映画祭審査員賞、2008年ベルリン国際映画祭でカリガリ賞を獲得。同年、‘Serbis’がフィリピン映画として、カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に初選出される。2009年本作でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞後、同年のヴェネツィア国際映画祭「コンペティション部門」に‘Lola’が選出されるという快挙を成し遂げている。

≪フィルモグラフィー≫
2005年 Masahista (監督・脚本/76分)
2006年 Manoro(監督/ドキュメンタリー/75分)
       Kaleldo(監督)
2007年 Foster Child(監督/98分)
       Tirador(監督/86分)
       Pantasya(監督/90分)
2008年 Serbis(監督/90分)
2009年 キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド-(監督/105分)
       Lola(監督/110分)

『夏の終止符』2010年ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)/銀熊賞(芸術貢献賞)
監督・脚本:アレクセイ・ポポグレブスキー
出演:グリゴリー・ドブリギン、セルゲイ・プスケパリス
原題:Kak ya Provyol Etim Letom 英題:HOW I ENDED THIS SUMMER
2010年/ロシア/ヴィスタ/124分

物語:ロシアの北極圏辺境の島の気象観測所で二人の男が黙々と働いていた。彼らの仕事は定期的に周囲の放射能を測定し、そのデータを本庁に通信することだった。それこそが彼らと外界を繋ぐたった一つの手段だった。長年、孤独な環境の中、ここで働くセルゲイはこの仕事を非常に重要なものとして捉えていたが、一方、彼の新しいパートナー、パベルは夏を観測所で過ごすことを申請してきた新人だった。
ある日、セルゲイはパベルに観測をまかせて、鱒釣りに出かけた。未熟なパベルは観測時間を逃した上、それを埋め合わせるために嘘の記録を作ってしまう。しかも、さらに悪いことに、本庁からはセルゲイ宛に悪い知らせが届けられた。すっかり不安になったパベルは、帰ってきたセルゲイにそれらの酷いニュースを伝えることができない。しかし、真実はやがてセルゲイの知るところとなり、薄い霧とそそり立つ岩、砕ける波と容赦ない北極海が取り巻く荒涼とした土地で必然の結果が二人を待っていた。

監督プロフィール:1972年、モスクワで、脚本家ピョートル・ポポグレブスキーの息子として生まれる。モスクワ州立大学で心理学を学んで卒業後、VGIK(ゲラシモフ映画学院)で映画理論を学んでいた友人のボリス・フレーブニコフと共同制作を始める。幾つかの短編を製作後、彼らは2003年にデビュー作‘Koktebel’(制作ロマン・ボリセビッチ)を完成させる。作品はベルリン国際映画祭フォーラム部門を含む多くの映画祭で上映され、各賞を受賞した。その後、アレクセイとボリスは独立し、Koktobel映画社の元で、プロデューサーのロマン・ボリセビッチと組んで制作を続けている。

≪フィルモグラフィー≫
2003年 Koktobel (監督・脚本/ボリス・フレーブニコフと共同制作/100分)
2007年 Prostye Veshchi (監督・脚本/110分)
2008年 Chest Mundira (監督/TVシリーズ‘Sudenbnaya Kolonka’の1エピソード)
2008年 Na Zhivtsa (監督/TVシリーズ‘Sudenbnaya Kolonka’の1エピソード)
2010年  夏の終止符(監督・脚本/124分)

 

『恋愛社会学のススメ』2009年ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)/銀熊賞(審査員賞)
監督・脚本:マーレン・アーデ
出演:ビルギット・ミニヒマイアー、ラース・アイディンガー、ニコル・マリシュカ
2009年/ドイツ/ヴィスタ/119分
原題:Alle Anderen 英題:EVERYONE ELSE

物語:サルディニアの避暑コテージに来たクリスとギッティは、表面上、熱烈な恋におぼれるカップルのように見える。しかし、彼らの大袈裟なはしゃぎ振りや秘密の約束ごとが、水面下の緊張感を伝えてくる。ギッティが何の心配もなくクリスへの熱愛をあからさまに表現するのに対し、クリスは自分の生活を受け入れ、個人的・社会的不安などについても考えていた。
しかし、彼らが明らかにもっと幸せそうで上手く行っているように見える別のカップルと出会った時、二人の理想的な役割の幻想はもろくも崩れてしまう。クリスはより強く主導権を握ろうとし、ギッティはそれに合わせようとするが、自分の個性を見失いそうになり苦しむ。二人は他のカップルのように新しい生き方を見つけることが出来るだろうか?

監督プロフィール:1976年、ドイツのカールスルーエに生まれる。1998年から2004年までミュンヘンのテレビ・映画大学で制作と演出を学んだ後、2000年に初の短編作品‘Ebene 9’を監督する。彼女の長編デビュー作品は‘Dar Wald Vor Lauter Baumen’(2003)であり、アーデはこれを卒業制作として発表したが、作品は色々な映画祭に招待された後、ドイツ映画賞にノミネートされ、2005年サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するに至った。2007年には制作パートナーのジャニーヌ・ジャコウスキーとともに、大学の同級生であったソニア・ヘイスの‘Hotel Very Welcome’の制作を担当し各賞を受賞している。

≪フィルモグラフィー≫
2000年 Ebene 9  (監督・脚本・制作/15分)
2001年 Vegas    (監督・脚本・制作/10分)
       El condor no pasa ? Ein Beitrag zur deutschen Leitkultur (監督・脚本/1分) *公共広告
2002年 Karma Cowboy (制作/40分)
2003年 Dar Wald Vor Lauter Baumen (監督・脚本・制作/81分)
2007年 Hotel Very Welcome (制作/89分)
2009年 恋愛社会学のススメ(監督・脚本・制作/119分)


『ハッピー・ゴー・ラッキー』2008年ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)
監督:マイク・リー
出演:サリー・ホーキンス、エリオット・コーワン、アレクシス・ゼガーマン
2008年/イギリス/シネマスコープ/118分
原題:HAPPY-GO-LUCKY

物語:ポピー・クロスは楽天的な30歳。熱心で生き生きとした小学校の低学年向けの教師である。昔からの親友のゾエと一緒に暮らし、妹の一人とは仲がいいけど、もう一人とはそうでもない。彼女は厳しいインストラクターのスコットに運転を習ったり、情熱的なスペイン人のフラメンコ講習を受け、夜にはホームレスに出くわしたり、ソーシャルワーカーの助けを借りて、乱暴者の生徒を諌めたりする。
その彼女の開けっぴろげな行動が見る者に何か誤解を生んだり、もっと悪い事態に嵌まったりしないかと首をかしげさせるが…果たして幸せはどこからやってくるのだろうか?

監督プロフィール:1943年生まれ。王立舞台芸術学院にて演劇を学ぶ。1960年代半ばに舞台演出家並びに戯曲家として仕事を初め、1970年代から80年代にかけては、舞台とBBCテレビの映画制作を交互にこなす。その作風は‘Kitchen Sink Realism’と呼ばれる中産階級を主人公にした社会派ドラマに属する。1993年カンヌ国際映画祭で、『ネイキッド』で監督賞を受賞すると、続く『秘密と嘘』は1996年カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞。アカデミー賞では主要5部門ノミネートと高い評価を確立した。その後、『キャリア・ガールズ』(1997)‘Topsy-Turvy’(1999)『人生は、時々晴れ』(2002)といった作品を送り出した後、2004年『ヴェラ・ドレイク』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(監督賞)を受賞した。最新作‘Another Year’も2010年カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に選出されている。

≪フィルモグラフィー≫(主要作品)
1972年 Bleak Moment(監督・脚本/111分)
1988年 High Hopes(監督・脚本/112分)
1990年 ライフ・イズ・スイート(監督・脚本/103分)
1993年 ネイキッド(監督・脚本/131分)
1996年 秘密と嘘(監督・脚本/142分)
1997年 キャリア・ガールズ(監督・脚本/87分)
1999年 Topsy-Turvy(監督・脚本/160分)
2002年 人生は、時々晴れ(監督・脚本/128分)
2004年 ヴェラ・ドレイク(監督・脚本/125分)
2008年 ハッピー・ゴー・ラッキー(監督・脚本/118分)
2010年 Another Year(監督・脚本/129分)

『我らが愛にゆれる時』2008年ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)
監督:ワン・シャオシュアイ
出演:リウ・ウェイウェイ、チャン・ジャーイー、ユー・ナン、チェン・タイシェン
2008年/中国/シネマスコープ/115分
原題:左右 英題:IN LOVE WE TRUST

物語:メイ・チューは娘のハーハーの余命があと2、3年で、救うためには骨髄移植が必要だと知らされる。彼女は前夫のシアオ・ルーに連絡を取り、移植の適合検査を受けるが二人とも一致しなかった。焦ったメイ・チューは人工授精でもう一人子供をもうけ、臍帯血移植で娘を救うしかないと考え、シアオ・ルーに相談する。二人ともそれぞれ新しい夫と妻を持ち、別々の人生を歩んでいたが、娘の命を救うためにそれに同意する。
産児制限のある中国では、メイ・チューが第二子を産むと、シアオ・ルーの妻トン・ファンは子供を持つことが出来ない。そのため、最初彼女はこの人工授精に猛反発するが、結局、ハーハーの命を救うためそれを受け入れる。しかし、人工授精は失敗。メイ・チューとシアオ・ルーは最後の手段として、秘密裏に直接性交渉で子供を作ろうとするが…

監督プロフィール:中国映画第六世代の代表的監督の一人として知られる。北京電影学院に学び、1993年に初監督作品‘The Days(冬春的日子)’を制作する。続いて、北京の前衛芸術の世界を舞台にした‘Frozen’を1995年に制作し、「ウー・ミン」という偽名で各国映画祭にて上映される。1998年発表の『ルアンの歌』は初のスタジオ作品であり、最初に検閲に合格してから、完成までさらに再編集に3年を要したが、1999年にカンヌ国際映画祭の「ある視点部門」に選ばれるという快挙を成し遂げた。2000年の『北京の自転車』はワンの作品中、最も商業的成功を収めた作品であり、翌年のベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員賞)並びに最優秀若手俳優賞を受賞している。その後は世界的にその作品を高く評価され、‘Drifters(二弟)’(2003年)がカンヌ国際映画祭「ある視点部門」上映、『上海ドリーム』(2005年)がカンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に選出され、審査員賞を受賞している。本作の後、最新作‘Chongqing Blues(『重慶ブルース』)’が2010年カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に再選出された。

<フィルモグラフィー>
1993年 The Days(冬春的日子)(監督・脚本)
1994年 Suicides(監督・脚本/75分)
1995年 Frozen(極度寒冷)(監督・脚本/99分)
1998年 『ルアンの歌』(監督・脚本/93分)
1999年 Suburban Dreams(夢幻田園)
2000年 『北京の自転車』(監督/113分)
2001年 The New Year *韓国で制作された3つの短編からなるプロジェクト‘After War’の一編
2003年 Drifters(二弟)(監督・脚本/120分)
2005年 『上海ドリーム』(監督・脚本/123分)
2008年 我らが愛にゆれる時(監督・脚本/115分)
2010年 Chongqing Blues (『重慶ブルース』)(監督/110分)

『宇宙飛行士の医者』2008年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)
監督:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア
出演:チュルパン・ハマートヴァ、メラーブ・ニニッゼ、アナスタシア・シェベレワ
2008年/ロシア/シネマスコープ/118分
原題:Bumazhnyy Soldat  英題:PAPER SOLDIER

物語:1961年、カザフスタン。ダニエルはソ連初の宇宙飛行計画に従事する専門医だった。彼はすでに結婚していたが、彼の地でとても複雑で、しかし心休まる関係を若い女ヴェラと築いていた。後にモスクワへ戻り、ダニエルは将来の宇宙飛行士たちの健康管理の責任者になり、単なる士官たちへの医者というより、友達として接することに努めた。
彼には国家の発展のために若者たちの命が犠牲になることがどうしても納得できなかった。それには彼の妻ニーナも同じ思いだった。そのため、彼女はダニエルが人命を危険にさらす計画に加わることを受け入れられず、仕事を辞めるように願った。
ある日、ついに士官の一人が死に、ダニエルは心身を消耗して神経衰弱に陥った。しかし、世界初の有人飛行の基地を設置するために、彼は蝕まれた体を押して再びカザフスタンに向けて出発するが…

監督プロフィール:
1976年、モスクワにて『フルスタリョフ、車を!』で知られるアレクセイ・ゲルマン監督の息子として生まれる。VGIK(ゲラシモフ映画学院)で映画を学び、2003年、処女作‘Posledniy Poezd’がテッサロニキ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭で各賞を受賞したほか、ヴェネツィア国際映画祭で‘Luigi De Laurentis賞’を受賞する。2005年には‘Garpastum’がヴェネツィア国際映画祭「コンペティション部門」に選出されると、2006年のソフィア国際映画祭でグランプリを獲得。本作で2008年ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(監督賞)を受賞した後、彼はロシア映画界の新しい世代を代表する一人として認められている。

≪フィルモグラフィー≫
2003年 Posledniy Poezd(監督・脚本/82分)
2005年 Garpastum(監督・脚本/116分)
2008年 宇宙飛行士の医者(監督・脚本/118分)
2009年 Korotkoe Zamykanie *5人の監督による「愛」をテーマにした共同制作作品

<特別上映>
『中国娘』2009年ロカルノ国際映画祭金豹賞
監督:グオ・シャオルー
出演:ルー・ホアン、ボー・ウェイイー、ジェフリー・ハッチングス
2009年/イギリス・フランス・ドイツ/ヴィスタ/98分
原題:SHE, A CHINESE
物語:山奥の小さな村から喧騒を求めて重慶に出てきたメイだが、その生活は本人が夢見ていたものと大きく違った。彼女はすぐに工場を首になり、いかがわしい床屋で職を見つけて、そのそばに住むやくざのスパンキーと恋仲になる。しかし、それも長くは続かず、ある日の深夜、スパンキーが背中に致命傷を負って帰ってくると彼女の眼の前で息を引き取った。メイは追手から逃れるために有り金をかき集めると、かねてからスパンキーの憧れの地だったロンドンへ旅立つ。
彼女はそこで、ハントという老人と出会い結婚するが、すぐにその生活が平凡で退屈なものだと気づかされる。年老いたハントは川沿いに散歩に行けば新聞を読みふけり、庭で日光浴をすれば動こうとしない。若いメイはそれに耐えられず、次に、小さなレストランを経営していたインド人移民のリチャードの処へ転がり込む。ところがリチャードが突然、インドに帰ると言いだし、その時すでに、メイはお腹の中に彼の子を宿していたが…

監督プロフィール:1973年生まれ。北京電影学院で学芸修士の学位を収めた後、2002年より、英国国立映画・テレビ大学で監督コースを学ぶ。‘The Concrete Revolution’(2004)が50以上の国際映画祭で上映され、続く‘How is Your Fish Today?’(2006)はエジンバラ国際映画祭でプレミア上映された後、2007年、ロッテルダム国際映画祭タイガーアワード「コンペティション部門」並びにサンダンス国際映画祭「ドラマ部門コンペティション」に選出される。また、作家としての活動も著名であり、初の英訳作品‘Village of Stone’が2005年英国インディペンデント海外小説賞のリストに挙げられ、最新作‘UFO in her eyes’(2009)は六カ国語に翻訳出版されている。

≪フィルモグラフィー≫
2003年 Far and Near (監督・脚本/ドキュメンタリー/22分)
2004年 The Concrete Revolution(監督・脚本/ドキュメンタリー/62分)
2006年 How is Your Fish Today?(監督・脚本/83分)
         Address Unkown(監督・脚本/短編/11分)
2008年 We Went to Wonderland(監督・脚本/ドキュメンタリー/76分)
       An Archeologist’s Sunday(監督・脚本/短編/8分)
2009年 Three Short Films About Home(監督・脚本/ドキュメンタリー/12分)
         Once Upon a Time Proletarian(監督・脚本/ドキュメンタリー/75分)
         中国娘(監督・脚本/98分)
2011年 UFO in Her Eyes(監督・脚本)

<特別上映>
『唇を閉ざせ』2007年セザール賞最優秀監督賞/最優秀男優賞
監督:ギヨーム・カネ
出演:フランソワ・クリューゼ、マリー=ジョセ・クローズ、クリスティン=スコット・トーマス
2006年/フランス/シネマスコープ/131分
原題:Ne le dis a Personne 英題:TELL NO ONE

物語:アレックスは妻マルゴと訪れた湖畔で突然何者かに襲われ、湖に沈められる。奇跡的に助けられた彼だったが、マルゴはその後惨殺死体で発見される。
しかし、8年後、マルゴを名乗る見知らぬメールがアレックスの元に届く。そして、そこには「このことは誰にも言わないで」という一言が…彼が、そのリンク先をクリックすると、その先に映っていたのは、少し年を重ねたが、元気なマルゴの姿だった。
アレックスは一人で、マルゴの居場所と殺人の裏に隠された秘密を求めて、調査を開始する。一方、その時、マルゴの死体が発見された場所から新たな死体が現われ、警察はアレックスを容疑者として追い始める。アレックスが真実に迫る時、マルゴの行方を追う別のグループが現われアレックスを拉致しようとする。果たして、誰が何のために、二人を追うのか?事件の裏側に隠された恐るべき真相とは?

監督プロフィール:1973年、ブローニュ=ビヤンクールに、競走馬生産者の子として生まれ、少年時代をパリ近郊で過ごす。彼は騎手になりたいと思っていたが、転落事故によりその夢を断たれる。その後、フロラン演劇コースで演技を学び、舞台‘La Ville dont le Prince est un enfant’で注目を浴びる。幾つかのテレビ作品に出演後、1995年短編‘Fils Unique’で映画デビュー。『天使の肉体』『ヴィドック』『戦場のアリア』等を経てフランスを代表する俳優となる。監督としては1996年に短編‘Sans Regrets’を発表後、複数の短編作品を制作し、2002年初長編監督作品‘Mon Idle’でテレビ業界のスキャンダラスな内幕を描き、2003年セザール賞の最優秀初監督作品賞にノミネートされる。最新作‘Les Petits Mouchoirs’は2010年10月に公開されると、商業的にも大成功を収め、フランス全土で500万人以上の動員を記録した。

≪フィルモグラフィー≫
1996年 Sans Regrets(監督/短編)
1998年 Je Taim(監督・脚本/短編/11分)
1999年 Avalanche(監督/TVシリーズ短編/4分)
2000年 J’peux pas Domir…(監督・脚本/短編/10分)
2002年 Mon Idle(監督・脚本/110分)
2006年 唇を閉ざせ(監督・脚本/131分)
2010年 Les Petits Mouchoirs(監督・脚本/154分)