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ひよこNo.22 AFRICAEMO

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/03/27   17:15
更新
2010/03/27   17:15
ソース
bounce 319号 (2010年3月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

AfricaEmo -A

 

みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任の納豆娘タマコです! 朝食には納豆と豆乳。大豆は大切です――ということで今回のひよこちゃん、AFRICAEMOが大豆でもアフリカでもエモでもない初のミニ・アルバム『squatter』(残響)を完成させました!

「〈EMO〉と入ってるのにエモじゃなかったらおもしろくない?ってとこから始まって、ノリで〈AFRICA〉を付けちゃいました。メンバー全員エモとかポスト・ロックも好きだし、そんなバンドをやってたりもしましたが、新しくバンドを始めるにあたっては、クラブでも演奏できるような踊れる音楽をやろうと」(金子厚武、ギター:以下同)。

第一印象は〈ブルックリンのフォールズ〉……ってまとめすぎ!? いわゆるアフロビートではないけど、それに通じるプリミティヴでフィジカルなダンス感を中心にしつつ、ポスト・ロック的なアプローチで曲が構成されている感じ。そこにパンチの効いたイケイケ・スタイルの金切り声ラップがカッコイイわけです!

「ポスト・ロック~ハードコアを基盤にダンス・ミュージックをやるという点で、フォールズはよく言われますね。あと岸(裕史、MC)のラップは降神からの影響があると思います。どれも以前からライヴで演っている曲ですが、レコーディングにあたっては踊りやすさを重視してアレンジをシンプルにしたり、リリックを聴き取りやすくするために言葉数を減らしたりという作業をしています」。

すごくクールで大好きなアルバムですが、タマコ的に不満なことが。それは曲が粒揃いでミニ・アルバムじゃ満足できないんです! そこんとこはどうなのかしら?

「次に向けてもう動いてますよ。結成からデビューまでもサウンドの変遷はあったのですが、これからも音楽性は変化すると思うし、メンバー全員それぞれのパートに対するこだわりも薄かったりするので、フレキシブルに変化していければと。半分意図的、半分結果的にですが、いまのAFRICAEMOはいろいろなジャンルやトライブの中間に位置することができていると思うので、これをより大きな規模で、多くの人を巻き込んでやっていけたらきっとおもしろいんじゃないかと思っています」。

とりあえず『squatter』で踊りまくりましょう! では☆

 

ひよこ組のおともだち

 

WEDNESDAY『START THE START』 DOUBLEHORN

Niw!のコンピ『FIVE ON THE MOVE』にも参加した大阪の3人組。ジャムの初作を思わせる前のめりでタイトなサウンドを、riddim saunterにも通じる華やかな祝祭感で包んだ感じが楽しい! YSIGっぽい南国風味の曲もイイ。

スカートめくり『お化け屋敷で暮らそう』 GYUUNE CASSETTE

↑と同じ大阪ですが――ワッツーシゾンビ好きならオススメしたいガレージ・ロックとその脱力加減に心をタイホされました。ギャグ満載のアレンジにも注目で、特に全然怖くない表題曲が最高! でもギャグだけじゃない!

住所不定無職『ベイビー! キミのビートルズはボク!!! ハヤシライス

のっぴきならない名前の女子3人組。ビートルズのフレーズも拝借しつつ、超カワユイ歌声で60'sビート・バンド風やめちゃギターを歪ませたガレージ・パンクをやってます。ちなみにラモーンズやラーズにもなりたい模様。

ふくろうず『ループする』 Kowalski

紅一点ヴォーカルを擁する東京の4人組による自主制作盤が、新曲を追加して全国流通を開始! 色っぽくアンニュイな歌声の際立ったミディアムが中心で、ギター・ポップやニューウェイヴ、AORがチラホラしたサウンドは相対性理論的かも。

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