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ひよこNo.21 Droog

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/03/23   19:30
更新
2010/03/23   19:32
ソース
bounce 318号 (2010年2月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。さて、今年こそイチゴ狩りに行こうと画策中のイチゴ娘・タマコがお届けする今回のひよこちゃんは、大分は別府の4人組、Droog! 黒猫チェルシーちゃんよりもヤング=ひよこ組でも現在最年少というBEPPUボーイズがこのたび初のミニ・アルバム『Droog』(redrec)をリリースしました。これがまたバック・トゥ・ベーシック(!?)な代物で!

「中学校の先生がセックス・ピストルズのCDを急に〈ほら、聴いてみ〉って貸してくれて。何でかわかんないんですが、いま考えたら最低な先生でした(笑)。そこでパンクって怖そうだけど何かすげえなと思って、スターリン、ダムド、イギー・ポップ、THE FRICTIONとか昔のバンドを掘り下げて聴くようになりました。いまのメンバーになったのは2年前で、同じような音楽が好きだった右田(智弘、ドラムス)を誘って。それまで右田はドラムとか触ったことなかったから、ラモーンズのコピーをしたりして遊んでいました」(カタヤマヒロキ、ヴォーカル:以下同)。

佇まいはいまで言うなら毛皮のマリーズを思わせ、ど真ん中ストレート!って感じのザクザクした初期パンク~ガレージ・サウンド。聴き心地はポップだから心を撃ち抜かれちゃう人も多そうです。

「レコーディングはライヴと同じような感じで一発録りするのが理想だったんですが、いざやってみるとイメージと違かったのでギターの音を重ねてカッチリと仕上げたら〈コレだ!〉と。自分たち下手だなあ……と実感した初のレコーディングでした」。

録り方はどうあれ、収録された楽曲はライヴでの百戦錬磨の定番曲というだけあってライヴ感が滲み出ているし、ガムシャラな感じがイイです。それは歌詞にも表れていて、日々感じる退屈やイライラを潔く〈アホ!〉と一蹴して脇目も振らずにわが道を行くような痛快さが!

「歌いたいのは生活してて納得できないこと、こうなったらおもしろいんじゃないかって思うこととか、恋愛とか。歌ってることはポジティヴなんです」。

「いろんな人の価値観をぶっ壊したい」と最後に熱い思いを語ってくれたカタヤマくん。そんなデストロイぶりを早く見たい! また次回☆

 

ひよこ組のおともだち

 

A MAD TEA PARTY『A.M.T.P.E.P.』 NO LICENSE

またも!神戸の6人組によるミニ・アルバム。2人のシンセ隊によるエレクトロニック・サウンドが肝の攻撃的な音は刺激が強めで、PILLS EMPIREの凶暴性とBOOM BOOM SA-TELLITESの昂揚感をミックスした感じ。良いです。

APRICOT『GO!』 I HATE SMOKE

陽気すぎる4人組どポップ・バンド。ポップであれば何でも良し、という感じでパンクやギター・ポップ、ギター・ポップ風……とたくさんの楽器やサンプリングを駆使して繰り広げるハチャメチャぶりが何かスゴイです。おもしろいから聴いてみて!

平成女性『よろしく!』 GYUUNE CASSETTE

こちらこそ! 大阪の老舗レーベルから登場の平成(生まれ)女性2名を含むガレージ・バンドです! 3コードのスッカスカなサウンドで疾走するものもあるけど、ジワッと染み出るセンティメントが趣深いフォーキーな楽曲が良い感じです!

Merpeoples『Merpeoples』 GREEDMUSIC

昨年ヴィヴィアン・ガールズのライヴで前座も務めたという女子4人組の初音源です。ヘナチョコなプレイが何か可愛らしいニューウェイヴ風味のポップ・ロックで、特に“シャーマン”のダンサブルなミニマル・サウンドがカッコイイ!