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EMO

II それでは実際に聴いてみよう!――(2)

連載
Di(s)ctionary
公開
2010/12/22   14:37
更新
2010/12/22   14:37
ソース
bounce 327号 (2010年11月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/山口智男

 

PARAMORE 『All We Know Is Falling』 Fueled By Ramen(2005)

瞬く間に女の子たちのアイコン的存在となった紅一点シンガー=ヘイリー・ウィリアムズの存在感は、このファースト・アルバムの時点ですでに輝いています。“My Heart”に加えられた男性メンバーのスクリームがいまとなっては微笑ましいですね。

JACK'S MANNEQUIN 『Everything In Transit』 Maverick(2005)

ウェイキング・アッシュランドと共に〈ピアノ・エモ〉のブームをリードした4人組のファースト・アルバムです。センティメンタルな曲の数々はエモ云々を超えて、アンドリュー・マクマホンの卓越したソングライティング能力をアピールしています。

MY CHEMICAL ROMANCE 『The Black Parade』 Reprise(2006)

ニュージャージー出身の彼らがブレイクした背景に、エモ世代のゴス熱があったことを忘れるわけにはいきません。そんな5人組が作り上げた〈ロック・オペラ〉のテーマは〈死〉! 本作の成功によってエモに留まらない評価と人気を確かなものに。

FALL OUT BOY 『Infinity On High』 Decaydance/Fueled By Ramen/Island(2007)

ハードコア譲りの激しさと持ち前のポップセンスが拮抗したサウンドに、アーバン趣味を採り入れることでバンドの個性を際立たせたメジャー2作目。ジェイ・Zやベイビーフェイスの参加も世間をあっと驚かせました。

FOREVER THE SICKEST KIDS 『Underdog Alma Mater』 Universal(2008)

ダラス出身の6人組が放った、〈これぞエモ世代の王道ポップ・ロック!〉と呼ぶべき一枚。パニック・アット・ザ・ディスコが切り拓いたダンス・エモ路線を、より80年代風に発展させた……なんて言えるかも。〈負け犬の校歌〉という表題もエモい!

ALL TIME LOW 『Nothing Personal』 Hopeless(2009)

グリーン・デイやブリンク・182に憧れていたデビュー当時の悪ガキ風情もいまは昔。ボルティモア出身の4人組はサム&スラッゴやドリームらと組んだこの2作目で、早くもアーバン寄りのポップなサウンドに大接近。そのイマドキな感覚が頼もしい!

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