
白シャツと黒パンツでいつもパリッと決めているオレスカバンド。その衣装に隠された思いと、普段見ることのできない私服についてサキ(トランペット)が教えてくれたよ!
――いつ頃からモノトーンの衣装を着ているの?
「中3の冬に決まった初ライヴから! その頃2トーン・スカにハマっていて、〈白カッター&黒パンツだ!〉って、みんなでアメ村に向かいました。でもカッターシャツでライヴをしたら、汗でピタ~っとなるから通気性重視のポロシャツに即変更!」
――メンバーそれぞれ微妙に着こなしが違うけど、サキさんのこだわりは?
「背中の市松模様です。正直、最初は〈背中全面に市松模様って……〉って思ったんですが、スタッフさんに〈市松を背負ってカッコイイね!〉って言われて以来、こだわりに変わりました。〈白〉が白人、〈黒〉が黒人の意味で両方の音楽が融合して生まれたのが2トーン・スカ。差別を経験したことはないけど、地球に生まれたことの大事さとかを忘れたらあかんなあ~と。私の背中を見た時に、何かを感じてもらえたらいいな~って思ってます」
――プライヴェート・ファッションでこだわっていることは?
「まず、絶対にDr.マーティンのブーツは欠かせないですね。春夏秋冬いつでも履いていたい! これだけは本当にこだわりを持ってます! それとトップスは丈が命! ジャケットもTシャツも丈だけは重要ですよね! 長くもなく短くもない丈!!」

――男の子の服装はどんなものが好き?
「清純そうなファッションですかね。カバンを斜め掛けしている感じ(笑)。オシャレすぎるのは負けた気になるので嫌です」
――最後にサキさんにとって洋服とは?
「作り出して壊すもの。そして意志を表現するもの、表現し続けていくものだと思ってます。そういう意味でも、私のファッション・アイコンはパティ・スミス! 憧れます」。
ワタシの旅出会い(旅で)盤
今月の出会い盤はソニック・ユースの『Rather Ripped』です。これを初めて聴いた時は衝撃やった! 何てったってギターの音が素敵! 〈何でこんなにセンシティヴで綺麗な音が出せるの?〉って感じ。昨夏の〈サマソニ〉で初めてライヴを観た時、生で聴けて感動してうるっとしちゃった。まあ、このアルバムの曲はあんまり披露してなかったんやけど。あはは! ソニックスの数ある作品のなかでこれは雰囲気が凄い好き、儚くて冷たい感じが。ギターを弾いてる人は聴いたほうが良いよ~! *いかす
PROFILE/オレスカバンド
大阪は堺で結成された女子6人組スカ・ロック・バンド。最新ミニ・アルバム『What a Wonderful World! vol.2』(TERRY DOLLER RECORD$)や、先行配信シングル“ジェットウェーブ”も大好評! 現在アルバム作りの真っ最中らしく、そちらも乞うご期待! 最新情報は〈www.oreskaband.com〉でチェック!