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第158回 ─ YMCKとうたう世界は8ビット

第158回 ─ YMCKとうたう世界は8ビット(4)

連載
360°
公開
2008/10/09   19:00
ソース
『bounce』 303号(2008/9/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

もっとうたいますか? _

ヒゲドライバー 『ヒゲドライバー1UP』 eden's E(2008)
福岡在住の電脳アーティストで、〈ニコニコ動画〉をきっかけに話題を呼んだヒゲドライバーのファースト・アルバム。デジロック~ビッグ・ビートっぽいのからメロディックな泣かせる系まで威勢の良いチップ・チューンをブビブビと繰り出してくる痛快作です。

『LOWBITFEVER/V.A.』 Intikrec(2008)
そのスジでの人気コンピ『GB/V.A.』で知られるレーベルが久々に放った最新コンピ。コヴォックスやビットシフターといった海外の大物を網羅し、エモからエレクトロニカ、シューゲイザーにまで拡大する電子の魔法で大合唱(?)を誘います。

『squarewave surfers~memory of 8bit』 VORC(2008)
海外での評価のほうが高いVORCの最新コンピ。日本勢と海外勢が半々ずつ楽曲を提供し、“夏祭り”や“Surfin' U.S.A.”など夏の思い出ソングを8ビットで披露します。SaitoneやUSKら地下世界の大物に混じって、撲殺少女工房の“Sugar Baby Love”がキテる……。

CHiP SHOP BOYZ 『CHiP SHOP BOYZ』 BEDTOWN SOUNDZ(2007)
謎の8ビット・カヴァーを展開する日英同盟。ふざけた名前ですが中身も最高で、ボサノヴァやバイリ・ファンキ、ヒップホップなどをすべてチップ・チューンで聴かせてくれるのがスゴイ。クラッシュからシュープリームスまで、ベタなチョイスも良いですね。

『P・K・P・K』 徳間ジャパン(2008)
表題は〈ピーケーピーケー〉と読むコンピですが、ここはあえて〈ピコピコ〉と読んでおきたいですね。すべてが8ビットものではないものの、キラキラでモダンなフューチャー・テクノ・ポップの質感とチップ・チューンの地続きぶりが十分に確認できます。SEXY-SYNTHESIZERも参加!

『月面兎兵器ミーナ チップチューンコレクション』 アニプレックス(2007)
人気TVアニメ「月面兎兵器ミーナ」の登場人物それぞれのキャラクター・ソングを各々の声優陣が披露しているのですが、本作ではオケがPSG感覚全開のピコピコ・チューンになっているんです。アニメを知らなくても音のおもしろさに余裕でハマれる!