
失礼ながら今回もまた無感動なタイトル、そして確かにわかりやすいけど無感動なジャケのZAZEN BOYSによるニュー・アルバム『ZAZEN BOYS 4』――しかし中身は感動です! 過去3作品で変化……というよりもこれまでのさまざまな試みを徐々に肉付けするような進化を見せてきた彼らは、昨年発表のシングル“I Don't Wanna Be With You”で都会の夜の匂いが充満した、まぎれもないハウス・チューンを仕上げることに。ますますおもしろいことになってるわと思いながらアルバムの到着を待ち、ついに届けられたのがNYレコーディング&デイヴ・フリッドマンのプロデュースによる本作! メランコリックなシンセで始まるディープ・ハウスに乗せて、向井秀徳が〈諸行は無常〉と呟くシュールなオープニング曲“Asobi”、〈これぞZAZEN!〉という王道もバッチリ押さえた変拍子キメキメなハイブリッド・ファンク・ナンバー“Weekend”“Taratine”、ラストは脳に気持ち良い4つ打ちが響くファンタスティックなコズミック・チューン“Sabaku”――と、本当に同じバンドがやってる曲なの!?と耳を疑うような展開なわけです。
さて、今回はZAZEN BOYSの首謀者・向井秀徳に緊急聴き取り調査を行い、こんなアルバムを完成させるにあたって彼が影響を受けたと思しき作品を教えてもらいました。まさに新作の雰囲気が感じ取れるセレクションになっていますよ!