FUNKADELIC
『Standing On The Verge Of Getting It On』 Westbound(1974)
ルーツとして真っ先に挙がるのはPファンクやスライ&ザ・ファミリー・ストーン、アイズレー・ブラザーズ……だが、ここではPのなかからロック度濃厚なこちらをセレクト。ディストーション・ギターがバリバリの“Alice In My Fantasies”をライヴでカヴァーしたこともあった。
(加藤)
RHYMESTER
『ウワサの伴奏』 キューン(2003)
SBD主催の〈FUNKY大百科〉にMummy-Dが参加するなど、近い関係にあったファンク義兄弟が初コラボした“This Y'all, That Y'all”を収録。とにかくバンドの懐深さが出た名演で、ここでの手応えをきっかけに永積以外のメンバーによるBUTTER DOG MARKETが始動した(?)。
(宮内)
S-Ken & Hot Bomboms
『パー・プー・ビー』 Polydor/ユニバーサル(1987)
初期の作品をプロデュースしたS-Ken率いるHot Bombomsは、ニューオーリンズからラテンまでをゴッタ煮にしたサウンドに、東京ならではの生活感を注いだ音楽を奏でていて、確かにSBDと共通する匂いが。87年発表の本作に“Super Butterfly”という曲が収録されているのは、何かの因果か?
(宮内)

ウルフルズ
『バンザイ』 EMI Music Japan(1996)
SBDと共鳴する同時代バンドといえば……SCOOBIE DOもそうだけど、やっぱりこっち。ファンクやソウルの風味を暑苦しく練り込んだガッツなロック、そして少々ダサめなことも本気でやっちゃうカッコ良さ、笑わせて、泣かせてもくれる――その様はまさしく! でしょ。
(加藤)
高野寛
『確かな光』 ファイブスターズ(2004)
最後のオリジナル・アルバムとなった『grooblue』をプロデュースした人。“サヨナラCOLOR”は、当初これまでとカラーが違うためにバンドでやるかどうか迷った、とかつて永積が発言していたが、それをプロデューサーとして後押しした功績は大きい。ちなみに本作にはハナレグミと沢田周一が参加。
(宮内)
CURTIS MAYFIELD
『Curtis』 Rhino(1970)
ファンクとは一見相容れない、繊細な歌唱と内省的な歌詞を見事に表現する彼は、永積のフェイヴァリット。そういえば“Move On Up”と“日々GO GO”って、テーマが共通してるかも? ハナレグミのライヴでもインプレッションズ時代の“People Get Ready”をカヴァー。
(宮内)
ORANGE RANGE
『PANIC FANCY』 ソニー(2008)
SBDの遺伝子を受け継ぐバンドって、意外にいないのが現状だったりするのだが、音ではなくそのエキセントリックなネーミング・センスを恐らく無意識的に継承する奴らがここに。“コミュニケーション・ブレイクダンス”vs“ロコローション”、“マッケンLO”vs“イカSU-MMER”……別に対決じゃないけど。
(加藤)