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第1回 ─ 今回のお客様:大沢伸一

連載
多 和 田 え み ちゃ ん ね る
公開
2008/08/21   00:00
更新
2008/08/21   17:50
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/片貝 久美子

新人シンガー、多和田えみが憧れのアーティストとトークするスペシャル企画。記念すべき初回は大沢伸一の登場です! 


  いまもっともホットな歌姫の1人、多和田えみがセカンド・ミニ・アルバム『LOVE & PEACE』をリリース。そのリード・トラック“FLOWERS”で作曲とプロデュースを担当した大沢伸一は、彼女が中学生の頃からその音楽を聴き続けていたという憧れの人でもある。一方、大沢も多和田の声に惚れ込み、今回のコラボレートに繋がった。

大沢「最初にデモを聴いた時の印象は〈声が笑ってる人だな〉、と。いまのJ-Popシーンにはいない、すごくイイ声の持ち主だと思う。正直、僕はいま誰かのプロデュースをするモードではないんだけど、それでも曲を書きたいと思ったから」

えみ「ホントですか!? めちゃくちゃ嬉しい! 感激です!!」

大沢「そんな、何回も会ってるでしょ(笑)」

えみ「そうなんですけど、そんなふうに言っていただけるなんて……この対談ももう終了間際なのかなって(笑)」

大沢「まだ始まったばかりだし。この人、喋りがおかしいんですよ」(一同爆笑)

えみ「す、すみません……」

大沢「でも優秀な歌手は、だいたいみんなそう。歌や歌詞はすごいのに、喋ってることはよくわからない、みたいな(笑)。で、今回の曲はとりあえずスタジオに来てもらって、僕が言うメロディーをその場で歌ってもらって。2時間位でスラスラスラ~と出来たよね」

えみ「そうですね。でも、その時は順調でしたけど、後の歌入れは大変だったんですよ。めちゃくちゃ難しくて」

大沢「僕の曲で〈簡単だ〉って言われる曲、ひとつもないからね(笑)」

えみ「それ、わかってたんですけど、やっぱり……って感じで。メロディーもバッキングもグッとくるし、自分のなかから込み上げてくるものもあるんだけど、その思いに声がついていかないっていうか。〈こんなんじゃない!〉って葛藤しながら、何度もトライしたんです」

大沢「それはきっと、自分との闘いなんだろうね。でもその努力は絶対にやめないほうがいい。ずっとそのままでいてください」

えみ「はい! 這いつくばって、ホフク前進でいきたいと思います!」

大沢「やっぱり喋りがおかしいよなぁ(笑)」

本日のお客様:大沢伸一

DJ/プロデューサー/リミキサーとして日本のクラブ・シーンを引っ張ってきた立役者。昨年には初の本名名義でのオリジナル・アルバム『The One』(rhythm zone)リリースしている。最新情報は〈www.shinichi-osawa.com〉をチェックしよう!