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第394回 ─ TECHNO RETURNS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/08/14   00:00
更新
2008/08/14   18:20
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/石田 靖博

テクノ史の重要作がまだまだ再臨中!!

 まずは正直スマン! 今回は単純に〈リイシュー〉とひと括りにするにはデカい作品があります。まずはオリジナルのアンダーグラウンド・レジスタンス(マッド・マイク&ジェフ・ミルズ)が6月の〈ソナー〉で奇跡の再結成を果たしたことを記念し、同メンバーによるX-102名義の大傑作『Discovers The Rings Of Saturn』(92年)が未発表曲入りの『Rediscovers The Rings Of Saturn』として復活! UR色とジェフのハードさが見事に結合した展開が笑っちゃうほど格好良い! また、この本が出る頃にはヴラディスラヴ・ディレイらを含めたトリオ名義で奇跡の来日公演を終えているだろう、モーリッツ・フォン・オズワルド&マーク・エルネスタスによるミニマル金字塔=ベーシック・チャンネルの伝説的名曲群がコンピ『Basic Channel』として復刻! いまなおフロアを蹂躙する〈元祖クリック〉的な大名曲“Phylyps Trak II/II”を筆頭に全曲正座級のクラシック! 他にもセオ・パリッシュがドス黒さを貫いた名ミックスCD『Extended Boundaries』、マイク・インクことウォルフガング・ヴォイトがガス名義で発表したアンビエント4作品のボックス化、808ステイトのZTT作品5枚の紙ジャケ化……と、今月も活発なテクノ再発前線でした!


セオ・パリッシュのミックスCD『Extended Boundaries』(Nu Horizons)


ガスの編集盤『Nah Und Fern』(Kompakt)