DAMERO 『Happy In Grey』(2007)
モードセレクターやアパラットの作品にヴォーカルで参加してきたクリエイターで、もともとはBPCのプロモーターだったのが、制作した曲をエレンに認められてデビューに至ったという彼女。この初アルバムは幻想的なエレクトロニカに自身の歌声が見事にマッチしたメランコリックな一枚だ。
(石井)
『Boogy Bytes Vol. 3 Mixed By Modeselektor』(2007)
シリーズの3番手は、変顔が似合う……というか、常に変顔な野獣コンビ! スパンク・ロック~ホールデン~スクリーム~リズム&サウンド~ムジーク~レディオヘッドという選曲も超強力な本作における暴れっぷり(&ジャケのアホさ)は傑作『Happy Birthday』へと続く。
(石田)
『BPC Camping Compilation 03』(2007)
エレンみずからがセレクトしたレーベル・コンピの第3弾。人気のモードセレクターやトーマス・アンダーソンら個性的な面々を中心に、ミニマルやエレクトロ、ブレイクビーツまでスタイルに囚われない自由な発想で展開される全14曲を収録。初心者へのレーベル・ガイドとしても最適だ。
(石井)
MODESELEKTOR 『Happy Birthday!』(2007)
エレクトロやヒップホップなどをミックスした実験性に溢れるサウンドが刺激的なモードセレクターの最新作。彼らのことがお気に入りのトム・ヨーク(レディオヘッド)までもが参加した、音楽史に残る一枚と言っても過言ではないBPCきっての傑作。完全無敵のオリジナルです。
(石井)
SASCHA FUNKE 『Mango』(2008)
野獣のモードセレクターと共に現在のBPCを支える知性派の男前、サシャ・ファンケ。そもそもコンパクトからデビューし、マイナスでハートスロブのリミックスも手掛けていたクリック野郎なので、今作でもシングルの“Double-Checked”などは美麗クリック、つまり現行BPCの王道なのだ。
(石田)
『Boogy Bytes Vol. 4 Mixed By Ellen Allien』(2008)
変顔でもキレイだよな~(嘆息)。名物ミックスの4枚目にして、ついに女王が登場! 『Sool』でも組むAGFをはじめ、ヴィラロボスにサシャ・ファンケにゲイザー……と、エレンさんは嫌がるだろうけど、路線はあきらかにクリックだ。ただ、気品と全体のムードはエレン印。
(石田)