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第360回 ─ TECHNO RETURNS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/06/05   18:00
更新
2008/06/05   18:04
ソース
『bounce』 299号(2008/5/25)
テキスト
文/石田 靖博

初期テクノの定番メニューが続々と再臨中!!

 ソウルやロックだけと思ってたリイシュー台風がテクノ大陸にも上陸! まずは〈自分が聴きたいから〉という理由が丸わかりなセレクトのリイシューを続けているリチャードD・ジェイムズのリフレックスから、808ステイトの名作『Quadrastate』が復刻。大ヒットした“Pacific State”などを収め、幻のデビュー曲“Let Yourself Go”が追加されているのもヤバい。が、そのリチャードがエイフェックス・ツインとして在籍したベルギーの名門で、最近復活したR&Sのリマスター復刻シリーズはさらにヤバい! まずはエイフェックスの、というかテクノ史に輝く金字塔『Selected Ambient Works 85-92』が目玉! マスター自体の音質が良くないのでリマスター効果は微妙だが、内容の素晴らしさには一点の曇りもなく、リチャード自身も超えられないだろう大傑作だ。それと同時にデトロイト・テクノの傑作たるモデル500の『Classics』やケン・イシイ不朽の名品『Jelly Tones』などもリイシュー済みだ。5月に登場した第2回リイシューでは、ドリルンベースを導入する前のエイフェックスが残した基地外テクノの頂点『Classics』と、現在はDJに専念するデトロイトの守護神=デリック・メイのテクノ世界遺産『Innovator』が超目玉! あとはジョーイ・ベルトラムの……って字数が足りない~。