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第146回 ─ いとうせいこうのミュージカル・ライフ

第146回 ─ いとうせいこうのミュージカル・ライフ(3)

連載
360°
公開
2008/05/29   22:00
更新
2008/07/02   21:13
ソース
『bounce』 299号(2008/5/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

ヤン富田 『フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム2』 ASL Reserch Service/NMNL(2006)
いとうとは何かと縁深いヤン博士の4曲入りEPで、ヤン+いとう+高木完によるユニット=NAIVESの心地良い佳曲“フォーエバー・ヤング”は当然聴きモノ。他にもDOOPEESによる“だいじょーぶ”のリメイクもあったり、何気にSTILL建設的な仕上がりなのです。

CDやDVDなどをセットにしたヤン富田の『フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム4 Variations』(ASL Reserch Service/CCRE)。ブックレットにいとうのインタヴューが掲載!

レキシ 『レキシ』 EMI Music Japan(2007)
日本史をテーマにしたユーモラスなコンセプトをファンクやヒップホップ、レゲエで聴かせる池田貴史(SUPER BUTTER DOG、100s)のソロ・ユニット。〈熱血! スペシャ中学〉の縁もあるいとうは、この初作で足軽先生としてマイクを握っている。次作もそろそろ……らしい。

□□□ 『GOLDEN LOVE』 commmons(2007)
彼らのルーツであるヒップホップに揺り戻した作品ということで、いとうとのリンクは必然だったか。ここではメンバーたちといとうによるOBKなるユニットで、お盆向けのおばけポップ“おばけ次元”を披露している。現在はメンバー間の連歌で新曲を制作中につき……今年の夏もOBKが出るぞ!

□□□が2008年にリリースしたEP『snowflake』(commmons)。うっすらと終末感を漂わせた“惑星のシェルター”の作詞もいとうの仕事!

DJ BAKU 『DHARMA DANCE』 POPGROUP(2008)
宮沢賢治の詩や空海の書物がカットアップされた重厚な“DHARMA”にて、いとうはアジテイターとしての覇気を感じさせる演説をパフォーマンス! この後、いとう+BAKU+高木完+DUB MASTER Xによって〈アースデイ東京2008〉で披露された“ミャンマー軍事政権に抗議するポエトリーリーディング”も6月に12インチ化される。